基本ルール 01・起家マーク
東3局で起家(西家)がのみで牌を倒しました。しかしまだ東3局と指摘をしたのですが起家マークが“南”のままで“東”になっていませんでした。このようなときはどう処理するのが正解でしょうか?
その時は、起家マークの確認を全員が怠ったそして現状優先から考えるとのみの上がりをOKとしました。
また、その後は東4局ですか?南4局ですか?教えてください。
南入したのに起家マークを“東”のままにしていたので、のみでアガってトラブルとなったという話しは聞きますが、これは珍しいケースですね。まさか東の1局や2局が終わったところで起家マークをひっくり返すような事はしないでしょうから、前のゲームの時に“南”にしたままで次のゲームを始めてしまったのでしょうか。結論からいいますと、現行のルールに起家マークの規程はなにもありません。単に便利で分かりやすいから使われているに過ぎないのです。つまりルールにはまったく関係しておらず、ましてや場を支配する効力など認められていません。もちろんひっくり返すのを忘れた起家に何かのペナルティが課される事もありません。
そこで四角四面に云いますと、起家マークが何になっていようと、東場に南家以外のプレーヤーがのみでアガればチョンボと云うことになります。そして次局は起家マークを訂正して、東の4局から再開となります。
しかし友人同士との対局とあれば、「起家マークの確認を全員が怠った。そこで今回だけのみの上がりを認める」とするのも穏当な処置と思います。しかし次局はやはり東の4局として再開するのが順当でしょう。
麻雀の家元、中国でも起家マーク兼風位表示マークを使用しますが、このようなトラブルはまず起きません。それは起家マークをひっくり返しながら風位を発声することが義務付けられているからです。
まず東の1局が始まる前に、「東風(トンフォ〜ン)」と発声しながら、起家マークが“東”になっていることを確認します。南入すると、起家マークの表示を変えてから、「南風(ナンフォ〜ン)」と発声します。うっかり起家がこれをしないでサイコロを振りにかかると、必ず他のプレーヤーから注意があります(何度、注意を受けたことやら....(_ _;)。
そこで中国麻雀ではまずこのような表示ミスは起きないのですが、万が一、全員がうっかりして“東”の表示のままゲームが進行して途中で気付いた場合、その時点で表示を訂正します。アガリが出てしまっても、精算時点で気付けば南場の計算で精算します。
※中国麻雀には一翻縛りは無いので、役無しであっても問題がありません。ただし現在の中国麻将公式ルールは8点縛り(日本麻雀の両翻縛りくらい)なので、表示ミスがあると、トラブルが発生するかも知れませんね。