暗面子であるのに見せる事になっているのは、もちろん同一牌が4枚あるかどうかチェックする為です。しかし暗面子を明示するというのは、たしかにルール的には疑義がありますね。
そこで戦前ですが、ある団体で見せないルールが提案されました。しかし採用されませんでした。では世界中そうなのかといえば、台湾麻雀ではまったく開示しないのです。
でもそのままではいけませんから、自分がアガればもちろん、アガらなくても伏せた4枚を見せてから次のゲームに入ります(間違い槓であれば、もちろん罰金となります)。
1998年7月、オーストラリアで世界麻雀大会が開催される予定でした(中止になりました)。この大会は日中洋混交ルールでしたが、中国ルールがベースとなっていました。そのルールでも暗槓はその都度、審判が確認し、対戦者には見せないという方式でした。
このように第三者の審判がいればいいのですが、一般のゲームで非開示とすると、チョンボとの兼ね合いの問題が生じてくるのもたしかです。一般のゲームで非開示であれば、終局後、確認して間違いだったらチョンボと云うことになります。しかし間違い槓を2回やっていたらどうなるでしょう。
じっさいには同じ局で2回も3回も間違えることは考えられません。しかし回数に関係なくチョンボ料は同じとなったら、最初に間違えた人がヤケクソで4回くらいやり、終局を早めるなんてこともできることになります。かと云って、間違い槓1回につき、チョンボ料1回というわけにはゆかないでしょうし。(-_-)
そんなわけで、日本では暗槓であっても開示するというルールで行われています。
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