一般役・一般高
「一盃口」の名前にはどうゆう由来があるのでしょうか。
一つの盃(さかづき)と口が役と結び付かないものですから。
たしかに結びつかないですね。そもそも盃(さかづき)や口(くち)とはまったく関係ありませんので。
一盃口は正しくは一般高(イーパンカオ)と表記します。意味は、まぁ「一揃い」というところでしょうか。
一般高は第2次大戦前の日本麻雀ではまったく採用されていませんでした。しかし第二次大戦直後、関西で急速に普及し、昭和22〜23年頃には関東にも伝わりました。当時、「いっぱんこう」とか、「いっぺいこう」と呼ばれて伝わったのですが、正しい字が分からなかったと云われます。そこで一配刻とか一並子という字が当てられていました。
日本牌棋院の創立者である天野大三氏には、この「いっぺいこう」がまるで「一杯、行こう」のように聞こえたといいます。そこで天野氏は盃と口を組み合わせ、「一盃口」と当て字したところ、この字が普及し現在に至っています。
*一般高は「一揃い」というほどの意味ですが、もともとはイーペーコーだけの用語ではありません。たとえば対一般高(トイイーパンカオ)といえば三色同刻、清一般高(チンイーパンカオ)といえば一色三順、混一般高(チンイーパンカオ)といえば「三色同順(サンシキ)」の意味です。
M北青 日付:2003/11/16(Sun)とても、整理された見やすいページですね。麻雀の博学王に質問したいのですが、、、
昨今、地元(札幌)の雀荘で、鳴きイーペーコーが役として認められるようになりました。本来、鳴いてしまうと、手の内にイーペーコーができていても、役はありません。
なぜ手の内イーペーコーは役にならないのか、また この役に正当性があるのか、ご意見を伺いたいと思います。
(自分としては、鳴きの手の内サンアンコが認められているので、アリかなと、、)
あさみ 日付:2003/11/16(Sun)こんにちわ、M北青 さん
>とても、整理された見やすいページですね
どうもありがとう〜(^-^)V
あんまりHPノウハウはないので、読みやすく見やすくだけを心がけています。
「門前清」というのは、中国古典麻雀でもローカル的な概念 and 符役です。そこで主流の中国ルールには存在しませんし、現在の中国麻雀でも門前清という概念は非常に希薄です。
したがって中国麻雀では、門前であるか否かという事と、手牌に役が存在するかは関係なしで考えられています。そこで手の内どころか、イーペーコー部分を鳴いていても役として認められます。
すなわち「鳴いていても手の内イーペーコーは役になる」というのは、半分中国流、半分日本流というわけです。そこで「手の内イーペーコーは役になるか否か」ということの正当性を中国麻雀に求めるとすれば、役になるという方に正当性があるということになります。
しかし正当性というのは、ルールの考えによって異なってきます。たとえばリーチ麻雀でも、一般に食いタンヤオは認められていますが、食いピンフは認められていません。食いタンヤオを認めるのは完全に中国流ですが、食いピンフを認めないのは完全に日本流です。
そこで中国麻将の正当性から行けば、「食いタンヤオを認めるなら、食いピンフも認めるべきでは」という事になります。またイーペーコーについても、手の内イーペーコーだけでなくイーペーコー部分を鳴いていても役として認めるべきではないか、と云うより 食い下がりそのものをナシにすべきではないか、門前加符(10符)も無くすべきではないかという事になります(門前加符は日本生まれのルール)。
しかしラグビーから分離発達したアメリカンフットボールが、ラグビーとはまったく異なったスポーツとなっているように、中国麻将と日本のリーチ麻雀では、まったく異なるゲームとなっています。そこでルール的に特に疑義が生じるような問題でなければリーチ麻雀の範疇で対応すれば良いと思います。
そこで手の内イーペーコーですが、あちこちで認めるというルールを聞いています。別に何の問題もないのですから、それはそれで良いと思います。
>(自分としては、鳴きの手の内サンアンコが認められているので、アリかなと、、)
刻子系の役と順子系の役を同列に論じることはちと難しいのですが、一言で云うと難度の問題があるので同列に考えるのはどうかなと思います。
#三暗刻は12枚中9枚必要ですが、サンシキは36枚中9枚。イーペーコーは12枚枚中、3枚で可なので。
熱血の志封 投稿日:2007/06/23(Sat)
一般高と二般高は、なぜ門前清だけで作成??
広東新章麻雀ルールでは非門前清で作成できます.なぜ今の日麻ルールでは不可?
あさみ 投稿日:2007/06/23(Sat)
日麻では「門前清での和了」が非常に重用視されます。そこで同じ和了でも、門前清で和了すると高い得点となります。たとえば一気通貫や三色同順などを門前清で和了すると二翻ですが、非門前清での和了は一翻となります。このように非門前清で和了すると翻数が下がることを、日麻では「食い下がり」と表現します。
一気通貫や三色同順などは9枚で構成されますが、一般高は6枚で構成されます。そこで一般高は門前清で和了すると一翻ですが、非門前清での和了は無翻となってしまうのです。
二般高は12枚で構成されますので、門前清での和了には三翻が与えられます。しかし原型が一般高です。そこで非門前清で和了した場合は一般高システム(一般高=非門前清で和了すると無翻)が適用され、無翻となってしまうのです。
熱血の志封 投稿日:2007/06/25(Mon)
こんにちは、浅見さん
しかし門前清は一翻役ではない。ただロン和了の10符です。
あさみ 投稿日:2007/06/26(Tue)
ども、志封さん。(^-^)/
たしかに門前清は一翻役ではなく、ロン和了すると10符加算という存在です。
しかし一気通貫や三色同順などの順子系の和種は、ロン和了すると10符加算のほかに、「門前清での和了は二翻、非門前清での和了は一翻」というシステムになっているのです。