一般役11・混老頭


 鳴いていないホンロウトウは三翻つくのでしょうか?

 たとえばホンロウチートイの場合は6400点ではなく、満貫なんでしょうか?

 混老頭は鳴くとか鳴かないに関係なく二翻、そして七対子は25符二翻というのがメジャーなルールです。そこで混老・七対子は25符六翻(場ゾロ含み)となりますので、結果6400点(子)となるわけです。

 しかし最近は、「混一・七対子は満貫になる。混老・七対子は混一・七対子より難しいのに、6400点というのはおかしい」というので、混老頭を三翻と設定するルールも増えてきているようです。この場合、ホンロウチートイはもちろん満貫になります。


 私は、役の難易度を考慮して、混老頭3翻、三色同刻3翻、三槓子6翻を提案してるのですが、だれも相手にしてくれません。プロの方などでこのような主張をしてる人っていないのですか?


 たしかにこの3種類の役は、他の両翻役に比べると、はるかに難度が高いですね。 そこでまず混老頭ですが、これは現在すでに三翻とするルールがあちこちで採用されています。

 三色同刻もたしかに三暗刻などよりは難度が高いのですが、あまりぶぅぶぅ云われないのは、一つには混老頭(14枚)より5枚も少ない手牌、すなわち三暗刻と同じ手牌九枚で完成できるからでしょう。

 逆に三槓子は手牌は12枚ですが、難度としては混老頭より高い役です。しかし難しすぎて滅多に出来ません。どうせ出来ないというので、みなさん、どうこうしようという必要を感じない、つまり「誰も相手にしてくれない」という状況となっているようです。


 混老頭七対子に使える牌は13種、混一色七対子に使える牌は16種です。なのに混老頭七対子は4翻、混一色七対子は5翻と点数が高くなるのはおかしいと思いますが何故でしょうか。


 たしかにその通りですね。麻雀のルールには、自然成立という部分がたくさんあります。そこでアガリ役などにもいろいろアンバランスが生じているわけです。

 混老頭も混一色も古典麻雀では門前、副露に関係なく一翻役でした。やがて両方とも両翻に昇格したのですが、やがて混一色だけ門前アガリ三翻に昇格し、ここで混老頭と差ができました。このため七対子においても混老頭七対子四翻、混一色七対子五翻という事になってしまったのです。

 混老頭が混一色と一緒に門前アガリ三翻に昇格しなかったのは、しょっ中できる役ではないのでなおざりにされたこと、そして門前でツモアガリすれば絶対に四暗刻になるので、これ以上昇格させる必要性を感じなかったことも原因と思われます。とはいえやはり不公平というので、一部では混老頭を三翻としているルールもあります。


 どうして混老頭とチャンタは複合しないのでしょうか。


 老頭牌の「老」は数牌の9、「頭」は数牌の1の意味です。その1と9の牌だけで構成されたのが清老頭一九牌のほかに字牌が入ったものが混老頭です。

 一方、チャンタは全帯幺九(チャンタヤオチュー)と表記します。この全帯幺九とは、「(老頭牌の刻子以外の)順子が部、1()か9()をびている」という意味です。しかし4メンツ中に順子が存在したのでは、混老頭にはなりえません。そこで混老頭とチャンタが複合することはないのです。


 チートイツの場合、混老チートイツなのでしょうか、チャンタチートイツなのでしょうか。


 チートイツには順子がありません。順子がなければ、チャンタにはなり得ません。そこで一九字牌だけでできたチートイツは混老チートイツということになります。