一般役05・一発
一発は「立直後、吃・碰・明槓のない一巡以内の和がり」ですが、立直一発と搶槓は重複するのでしょうか。
搶槓の「搶(チャン)」とは、「奪う」とか「取る」という意味です。すなわち相手が槓しようとするのを奪ってしまうのですから、相手は槓ができません。槓ができなかった以上、そのアガリは「吃、碰、明槓のない一巡以内のアガリ」となりますので、立直一発と搶槓は重複するというのが順当な解釈と思います。
なお質問には「吃・碰・明槓のない」とありますが、一般的には暗槓があった場合も、一発はつかないというルールが普通と思います。「暗槓があれば、純正な1巡とは言えない」というのが理由です。
また もし「暗槓の場合は巡目が変わらないから、次のツモでアガれば一発はつく」というならば、小明槓(ポンしてあった刻子に、あとで槓するもの)があった場合も、巡目は変わっていないので一発はつくという事になってしまいます。
立直後、立直以外の人が少牌か多牌をしたあと、立直者が自摸っても一発はつくのでしょうか。つまり立直者は上家か下家が自摸るはずの牌を自摸ってアガったということです。
立直者以後に誰かが少牌か多牌したとしても、立直者が責任を問われる問題ではないですね。
また多牌・少牌、あるいは間違いツモがあっても、気づけばその時点で是正されるべきことです。
しかしあとから気づいものは、「ミスが生じたとき訂正できなかったのはプレーヤー全員の責任」として
ゲームはそのまま進行されます。そこでこの場合、一発は有効とするのが順当と思います。
東家がリーチをかけその捨てハイを南家がチーしました。その南家の捨てハイが東家のアタリハイでした。この時 一発はつくのでしょうか。というのは、以前からリーチ後の一巡以内にポン、チー、カンが入ると一発は消えると思っていたのですが、ファミコンのゲームで上記のケースでは一発が付いていたからです。要するにファミコンのゲームで南家が捨てたハイが通った時点で初めて一発が消える様なルールになっていたのです。
だれに聞いてもファミコンのバグだといっていますが、それはそれで筋が通っている様な気がします。
ファミコンのバグなのか、最初からそのように作られたソフトなのかよく判りませんが。
どちらが正しいと云うより、一発は立直してからのチーポンカンの無い1巡以内のアガリというのが一般的なルールと思います。
そこでこのルールにしたがえば、チーポンカンがあった以上、その人の打牌でロンしても一発はつかないということになります。
しかしマイナーではありますが、南家が捨てたハイが通った時点で初めて一発が消えるというルールもあるようです。
そこで そのファミコンソフトを作った人も、一発はそういうルールだと思いこんでいたかも知れません。
立直後に一発でツモった牌を槓したら、その嶺上牌で和がりました。
この場合に「立直・一発・嶺上・自摸」となるのでしょうか。
一発は吃(チ-)・碰(ポン)・槓(カン)があると無効になりますが、その槓には自分の暗槓も含まれます。
したがって「立直・一発・嶺上・自摸」にはならず、「立直・嶺上・自摸」となるのが一般的ですね。
一発と槓(カン)絡みのルールでちょっとわからなくなったので確認させてください。
以下はすべて一発がまだ消えていないという状況を仮定します。またリーチ者=東家と仮定します。
1.南家が暗槓したので一発は消える。
2.西家が加槓し、それはアタリ牌ではないので一発は消える。
3.北家が加槓し、それがアタリ牌だったので一発がつく。
4.東家のツモ牌は(待ちの変わらない)暗槓のできる牌なので暗槓したところ、嶺上牌でツモアガリしたが、一発はつかない。
上記1〜4はすべて正しいでしょうか?
麻雀は地方やグループによっていろんなルールがあります。そこで「これが正しい!」と断言できかねることもあります。
しかし一発は「吃(チ-)・碰(ポン)・槓(カン)の無い1巡以内のロンアガリ、または立直者の第1ツモ牌によるアガリ」
というのが一般的なルールです。
この点から考えますと、1・2・4は槓が成立していますから一発は消えることになります。
しかし3は搶槓によって明槓が成立しませんので一発がつく事になります。
以前に「副露したあと、切って通ったら、はじめて一発が消える」という意見と、「鳴いた時点で一発が消える」という意見を
先輩方に聞いた覚えがあります。どちらが正しいのでしょうか?
どちらが正しいとは言い切れませんが、「鳴いた時点(チーポンカンした牌を副露した時点)で一発が消える」というのが一般的な
ルールと思います。
つっちー 2003/03/26(Wed)はじめましていつも面白く読ませて頂いてます。
くだらない質問なんですが、「一発」という役はいつ頃から使われはじめたのでしょうか?
あさみ 日付:2003/03/26(Wed)こんにちわ、つっちーさん。
自然発生的に生まれて普及してきたモノですから、たしかなことは分かりませんが。
σ(-_-)は昭和40年から45年頃まで、東京のあちこちで麻雀していましたが、その頃 自分の回りでは採用されていませんでした。
しかし言葉としては、「お、一発か」という感じで使われていました。そこで昭和40年代後半くらいから徐々に採用されだし、
普及していったのではないかと思います。
江場/heba 日付:2003/03/27(Thu)つっちーさん、あさみさん、お久しぶりです。
私は名古屋で、あくまで私の周囲のサラリーマン麻雀での話です。
「一発」は昭和47年頃までは見かけず、昭和48年頃から「トタ」などの名称で採用されるようになりました。
昭和50年代になると完全に市民権を得ていたようですね。
あさみ 日付:2003/03/27(Thu) 16:15こんにちわ、江場さん
へ〜え、「トタ」とは初耳。きっと「リーチした途端に」の「とた」から来た名称でしょうね。
名古屋では、むかしAトップ(3人マイナス)を「3ヘエ」、Cトップ(1人マイナス)を「1ヘエ」なんて云ってたけど、
それと同じくらいバタ臭い名称ですな。(笑)
名前:つっちー 日付:2003/03/27(Thu)「トタ」というのは新麻雀放浪記で出てきた気がします。
やはり一発は40年代後半から使われているんですね
あさみ様、江場様ありがとうございました(*'-')
なかしま 日付:2003/03/27(Thu)そう言えば、田村光昭著の麻雀ブルースにも名古屋の話がありましたね。(がさごそ)
へこむことを名古屋弁でヘイと言うから、とありましたが、その用例があんまり思いつかない(^^;
中日スポーツでお馴染みの石井新一さんの名前も出てました。
あさみ 日付:2003/03/27(Thu)なんと、用例を知らんのか。ほいじゃあ少し教えてあげよう。
♪へいへいほ〜、へいへいほ〜♭ ♪ヘイ、ポーラ♭ ♪ヘイ、ジュード♭
隣の家に囲いができたってね〜
へー
麦とヘー隊 / 戦争とへー和
まだいくらでもあるよ(笑)
閏土 日付:2003/11/12(Wed)"一発"を読んでいて思ったんですが、阿佐田哲也氏の小説では"ドタ"と明記されて覚えがあります。
たしか作品名は "末は単騎の泣き別れ" "東一局五十二本場"だった気がします。
いま小説類が手元にないもので調べようがないのですが気になって気になって。
あさみ 日付:2003/11/13(Thu)こんにちわ、閏土さん
閏土さんが気になっているのは、「トタなのか、ドタなのか?」ということですね?
たぶん「トタ」は「とたんに」が略されたもの、「ドタ」はその訛(なま)りと思います。
閏土 日付:2003/11/13(Thu)なるほど"ドタ"は"トタ"の変形でしたか。
ご回答ありがとうございました。