一般役 03・搶槓
チャンカンですが、捨て牌でないのにロンが成立し、なおかつそれにイーハンついてしまうことに疑問を感じます。
あさみ
捨て牌でもない牌にロンを成立させるのですから、たしかに変則ですね。
とはいうものの、搶槓(チャンカン)は変則なアガリということを前提に採用されているのですから、そこにクレームをつけても仕方がないという....(^-^;
もちろん競技性という観点からルールを考えるのであれば、除外される役でしょうけれど。
手役ナシで聴牌していて、他家があたり牌を河に切りました。しかし手役がないのでだまっていたところ、他家がその牌を明槓しました。そして「ロン、搶槓、ドラ3!」と云いました。これはアリなんでしょうか。アマリ、キイタコトナイデスガ。
あさみ
搶槓は小明槓(明刻に1枚加えて槓子(カンツ)を作る)があった時、発生する偶然役です。
しかし質問のケースは、大明槓(暗刻に他家の捨て牌を加えて槓子(カンツ)を作る)があったのですね。もちろんこれは搶槓になりません。
一発は「立直後、ポン、吃、明槓のない一巡以内のアガリ」ですが、立直一発と搶槓は重複するのでしょうか。
あさみ
搶槓の「搶」とは、「奪う」とか「取る」という意味の字です。つまり搶槓は、相手が槓しようとするのを奪ってしまうアガリです。加槓牌が奪われて槓が成立しないのですから、そのアガリは「ポン、吃、明槓のない一巡以内のアガリ」ということになります。となれば立直一発と搶槓は重複するということになります。
とはいえ一部には「カンという発声があった以上、(カンが無くても)一発は消える」という主張もあります。そういうルールだと云うならそういう事になりますが、ちと強引に感じます。
なお一発はポン、吃、大明槓だけでなく小明槓、暗槓があった場合も消滅するというルールが一般的なルールです。
対面がをポンしているところに
という手でリーチをかけました。
2巡目後に対面がを加カンして嶺上牌から持ってきたを切りました。果たしてこのであがる事は出るでしょうか?
あさみ
残念ながらでロンできません。
は小明槓ですから、リーチ者は搶槓できます。しかしそのを見送ったわけですから、以後は「ツモアガリのみ」とか「アガリ放棄で、流局時にチョンボ」になったりします。
百貫雀 投稿日:2006/09/22(Fri)
こんにちは、百貫です。
毎度毎度の質問ですがよろしくお願いします。m(__)m
ちゃんかんは「搶槓」でしょうか?「槍槓」でしょうか?
私は長い間、他人の槓に「横ヤリを入れる」のだから「槍」だろうと思っていたのですが、友人から「他人の槓を奪い取る」のだから手編の「搶」が正しいと教わりました。
先日「二索チャン槓」という役の存在を知り、これはどう考えても、を槍と見立てての役だろうと思います。「搶」と「槍」、どちらが正解なのか、教えてください。
あさみ 投稿日:2006/09/22(Fri)
こんにちわ、百貫さん(^-^)/
「二索チャン槓」は、もちろんを槍(ヤリ)に見立ててますね。を4枚直列すればですから、ほんとに槍にそっくり。また「搶」と「槍」はどちらも字形も似ていて、同発音で意味も近い字なので、よけいに分かりにくい。
とはいえ字義的には、木偏の「槍」は「倉=細長い木製の武器」というのが意味の主体。手偏の「搶」は、「突く、届く、奪い取る、引きずり出す」などが意味の主体。
つまり槍は道具そのもの、搶はその状況を表す意味が強いという感じです。そこで二索搶槓は、「(槍)で槓(カン)を搶(突く)」という意味になるわけです。
#字面に触れることを“搶地(そうち=地面に届く)”といいますが、“槍地”とも表記されます。つまり中国語でも、峻別して用いているわけではないようです。