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    (40)女子プロ第1号


 いまや女子プロといえば、どこの団体でも看板スター。毎年たくさんの女子プロが誕生しているので、現在、何人の女子プロがいるのか、よく分からない。

 ではそんな女子プロの第1号として看板を上げたのは誰だったのかといえば、それは美人女優でもあった加茂さくらさんらしい。

        

 昭和60年6月、いまから20年前の話し。
 加茂さんが、どういう縁で女子プロ第1号としてデビューすることになったのか知らない。たぶん日プロ連会長であった灘麻太郎氏とのつながりか。

 もっとも加茂さんを女子プロ第1号と云ってしまうと、語弊もある。このときデビューしたのは、加茂さん一人ではないからだ。ほかにも11人、同時にデビューした。加茂さんは有名人だったので、その代表格という感じ。云うなら女子プロ1期生。

 しかしプロ雀界活性化のためと立ち上げたのはいいけれど、女子プロ集団、いつのまにか自然消滅してしまった。どうして自然消滅してしまったのか、よく分からない。聞いてる話も、どこまでたしかな話しか分からない。

 そこで勝手に思へらく。
 興味半分で女子プロの看板を上げてはみたが、とくに顔を出す場所もない。月刊雑誌で話題として取り上げられても、別にプロ、プロと云って持てはやしてくれるわけではない。

 せいぜい日プロ連の関係した大会にときどき参加して麻雀をうつだけ。つまらなくなって参加しなくなった→自然消滅、というところじゃないかしらん。


 平成15年12月27日

上のコラムについて、ロッキー堀江さんからこんな情報を頂いた。

なにがプロなのかという話しになると難しいのですが。むかし最高位戦という麻雀リーグ戦がありました。参加するのに選抜試験のようなものがありましたが、布施清恵さんという女性がこの試験に通って参加していた記憶があります

 たしかに最高位戦は誰でも参加できるのではなくて、プロが参加するリーグ戦だった。その参加試験に通ったとすれば、女子プロと云えないことはない。うーむ、なるほど。

 しかし思い出してみると、そのころの最高位戦というのは、そういうタイトル戦の名称であって、麻雀団体ではなかった。
*現在の最高位戦日本プロ麻雀協会は、後日、その最高位戦が団体化したもの。

 つまりその試験は「最高位戦への参加資格を得るための試験」であって、いわゆる麻雀団体によるプロテストとは異なる物と考えたほうが順当のようだ。

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