Hands 和了役

(22)四槓子


 役満貫。1雀頭4槓子で完成。牌種に制約はない。

一筒一筒三筒三筒三筒三筒六索六索六索六索八索八索八索八索中中中中

 中国麻雀では4つ目の槓の成立時点で四槓が成立し、嶺上牌を取得しないでその局終了となった。

 最後が暗槓であれば、「カン」発声の後、同一牌4枚を明示した時点で成立した(中国麻雀には、国士無双は暗槓への搶槓可というルールはない)

 最後が大明槓であれば、ロン(和)発声のない打牌に対して「槓」と発声し、同一牌3枚を明示した時点で成立した。

 最後が小明槓であれば、「槓」発声の後、明刻への加槓をなし、加槓牌に対し搶槓がないことが確定した時点で成立した。

 4つめの槓が成立した時点で四槓算了(四槓流れ)によりゲーム終了であるから、本来の中国麻雀では、四槓子という役は無かった。しかし中国において、日本人グル^プの中から、「1人で四槓するのは、極めて珍しい」というので、役満貫とするルールが登場した。それが中国ルールに逆輸入され、1人四槓のときは役満貫として認められるようになった。

 それでも初期の四槓子は、四槓算了と同様、最後は嶺上牌を取得しないで成立となった。しかし日本麻雀では嶺上牌を取得しないのは中途半端として、まず嶺上牌の取得が必要というルールとなった(「13牌基準論」と云う)。

 しかし嶺上牌を取得した後、アガリにならなくても捨て牌しなくても良いのであれば、嶺上牌を取得する意味はない。そこで「嶺上牌でアガリにならない場合は捨て牌する。捨て牌が栄和されなかったとき四槓子成立」というルールとなった。そしてさらに「四槓子だけ上らなくても成立というのはおかしい」というので捨て牌後、単騎待ちを和了するという事になり、今日に至っている。

 四槓子は幻の役満貫と言われるほど出現度が低いが、中国語では死棺子(棺桶)と音通するため、中国では槓々和とか十八羅漢(スーパーローハン)など、別名で呼称されることが多い。

※十八羅漢(じゅうはちらかん)とは、お釈迦様の18人の高弟のこと(四槓子が完成すると、手牌が18枚になるので)。

 四槓子は副露和了が可能な役であるため、一般麻雀では包牌が指定されている(槓子を3副露しているゲーム者がいる場合の生牌)

別名・槓々和・十八羅漢・四道槓・十八学士・降々和(麻雀倶楽部)
英名・All kons(全部槓子)
   ・Four quadruplets(槓子4組)
   ・Four fours(槓子4組)
   ・Four sets of fours(槓子4組)



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