Hands 和了役

    (10)十二落抬


 「シーアルラォティ」と発音する。十二落抬は「十二枚を落抬(副露した)」の意。十二露底とも書くが、同じ意味だ。12枚、すなわち4メンツを副露して単騎待ちになるので四副露単騎(スーフーロータンチー)とも呼ばれる。

 日本では分かりやすく裸単騎と呼ばれる。しかし日本では裸単騎でアガっても、単に「そういう状態でアガった」というだけのことだが、中国古典麻雀では一翻役くらいの価値のあるアガリであった。また現在の中国公式ルールでも全求人(チャンチューレン)という名称で4点役として採用されている。

 全求人は「全部、他人に求める」という意味。そこで単騎待ちをツモアガリしてしまうと、厳密には全求人ではなくなる筈だが、統一ルールではツモアガリでもOKとなっている。ま、細かいことはどうでもいっか。(^0^; 

 昔の農家、よく鶏が屋根の上で羽ばたきながら刻(とき)を告げていた。裸単騎の状態が、この鶏の姿に似ている。そこでを裸単騎でアガった場合は、特に金鶏独立(チンチートーリー)、または金鶏和(チンチーホー)といって、もっと点数が増えたルールもあった。

 このほか十二落抬の別名としては、唯一単騎とか大吊車、あるいは全倒鋪、単騎受困なんて別名がある。

 日本では裸単騎のほかにヌード単騎なんて呼ばれることがある。裸単騎だと何とも思わないが、ヌード単騎だとなんとなくなまめかしい(笑)

 この前、サイトをあちこち覗いていたら、どっかの掲示板で、スッポンポンと言う表現を見かけた。このスッポンポンは「四ポン々」と書き、4つポンした単騎待ちの場合を言うということであった。あまりにもピッタリな名称だったので感心した。(^0^)

英・Totally Revealed(全部さらした)

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