(84)博多ラーメン
全国各地においしいラーメンがある。そんな地域を代表するラーメンの一つに博多ラーメンがある。4年ほど前、福岡で麻雀大会があるという。おお、ついでに博多ラーメンを食べようぜ。と言うので知人2人の計3人で、名古屋空港から飛行機で出かけた。福岡空港では、縦と横が同じくらいのHSさん、なんだかやたらに背の高いJRさんなどが迎えてくれた。
その日は大牟田市まで足を運んでカルタ博物館を見学(う〜ん、勉強になったぞい)。夜は居酒屋でどんちゃんどんちゃん。(笑)
翌日は楽しい楽しい麻雀大会。なぜか九州の人は遠路はるばるのお客様に優しい。名古屋勢はとんとん拍子に勝ち進み、最後の決勝卓は名古屋勢3人と九州勢1人ということになった。そこで幹事のHSさんが一言。「決勝戦は、名古屋に帰ってやってください」(笑)
結局優勝は名古屋勢のうちの1人(σ(-_-)ではない....)。夕方、無事、大会は終了。そのあと、朝まで記憶がない(笑)。
翌朝、飛行機で帰名する。その前にHSさん達に博多ラーメンの評判店につれていってもらった。こんなに朝早いのに、店の前は人が並んでいる。へえ〜、福岡の人は朝からラーメンを食べるのかと、感心した。しかし並んだだけの事はあった。実にうまかった。さすがに博多ラーメンどうのこうのというだけの事はあるじょ。
名古屋に錦三(きんさん)と呼ばれる繁華街がある。正式には錦三丁目、全国的にどの程度の知名度があるかは知らないが、いちおう石原裕次郎の「雨の錦三丁目」という歌だってある。それくらい社用族御用達の夜の繁華街。当時、名古屋の会社に勤めていたので、仕事の都合上、毎日この辺りをうろついていた。
昭和60年頃、この錦三の一角に貸し店舗が出来た。当時、どんな店が入るのかなと思っていたら、入ったのはサラ金会社。(なんだ、飲食店じゃないのか)と思っていたら、1年くらいで立ち退いた。(そりゃあ、あそこは飲食店の場所だよな)と思っていたら、次もサラ金会社。
(ふ〜ん)と思っていたら、やはり1年足らずで立ち退いた。(そらみろ、人の言うことを聞かないからだ)なんて思っていたら、次は風俗店だった。(ふ〜ん、風俗店ならいいのかな)と思っていたら、これも1年ぐらいで閉鎖。。。。そのあとも風俗店が入居しては閉店するを繰り返す。
しかし右となりはうどん屋さんで、よく流行っている。σ(-_-)も、昼食を食べによく利用してた(いまでも名古屋に出かけると足を向ける)。左となりは韓国料理の一品料理屋。ドラゴンズに在籍していたソンドンヨルとかリージョンボムなんかも来店して流行っていた。そんないい立地条件なので、どうしてその間に挟まれた風俗店が長続きしないか分からない。
(なんだ、なんだ、この場所は・・・)と思っていたら、今度は風俗店のあとに串カツ屋さんが入店した。実はσ(-_-)は串カツはあまり好きではない。そこでσ(-_-)はとなりのうどん屋さんには行っても串カツ屋には入らなかった。しかし名古屋人は串カツ、みそカツが大好きだ(家人はコテコテの名古屋人・・・・)。そこで(いくらこの場所でも、串カツ屋なら大丈夫だろう)と思ってた。ところがなんと、これも1年足らずで閉店となった。
もうこうなると、(なんだなんだ)というより不思議でたまらない。もう興味津々で眺めてた。すると最後にテナントとなったのが博多ラーメン。(おお、博多ラーメンか。こりは最強だぞ)と思いながら店舗改装をながめていた。
やがてオープン、オープン早々は混雑するに決まっているので、1ト月ほどしてから出かけた。中にはいると感じのいい造り。男性店員4,5人、女性店員3人と、この規模の店にしてはちと多め。(おお、やる気だな)
しかしちょい昼過ぎとはいえ、客はまばら。店員の数より少ないくらい。(う〜ん、思ったよりは繁盛していないのかな)と思いながら、定番と思えるラーメンを注文。
やがて白濁したスープの博多ラーメンが登場、(おお、うまいではないか。福岡で食べたのと、勝るとも劣らない)。なんて思っていると、店長とおぼしき人物が出てきた。そしてなぜかσ(-_-)の横に来て、
「いかがですか(九州なまり)」と聞く。
「ええ、おいしいですよ(名古屋人の反応を気にしているのかな)」
「そうですか(^^)V あの、お代わり自由ですから遠慮なくどうぞ」
「へえ、それは、それは」
1回めはこんな調子で終了、それからも数回通った。しかしいくらおいしい博多ラーメンでも、昼間からラーメンでは、σ(-_-)にはちとしんどい。そこでどうしてもうどん屋に足が向くほうが圧倒的に多かった。そうこうしているうちに1年が過ぎた。そしたら、その博多ラーメン、やはり閉店した。。。。う〜ん、最強の博多ラーメンまでも退けたあの場所というのは、いったいなんだったんだろう。
PS:結局、いまは隣の韓国料理店が店を拡張する形で利用しているようだ。
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