(82)エレベータ
あるビルへ出掛けた。所用を済ませてエレベータホールに向かった。ホールに入ったとき、4基のうち一番左の1号機のドアが開いていた。しかし青ランプ(↑)が点滅している。こちらは地下駐車場(↓)だから用はない。ゆっくり歩いてエレベータのまえに近づいた頃、スーっとドアが閉まり始めた。
完全に閉まる寸前、右手からバタバタという足音が聞こえ40代ほどの女性が走り込んできた。しかし一瞬のタイミングでドアはぴしゃり。女性は勢い余ってドアにドシャン・・・・
もう一度、ドアが開くかと思ったが、残念ながら開かなかった。女性はきまり悪げにその辺りに立っていた。気の毒だから横を向いて知らぬ顔をしていた。そうこうする内に、一番右の4号機のチャイムがピロロ〜ンと鳴った。見ると赤ランプ(↓)が点滅している。すると件の女性、そちらへパタパタと歩み去った。
「あれ?、この人、上に行くんじゃ?」と思いつつ、σ(-_-)も一歩を踏み出した。途端に隣の2号機のチャイムがピロロ〜ン。みるとこれも赤ランプ。「ふん、じゃぁ、こっち(2号機)にするか」と歩みを止めた。4号機の前まで歩いていった女性もようやく(↓)であることに気づいた様子で乗り込むのを止め、その辺でぶらぶら。
そして目の前の2号機、もうドアが開くかと思っていると、ピロロ〜ンというチャイムの音とともに青ランプ(↑)が点灯した。「エッ!?」と思って見直すと赤ランプも点灯したまま....そこでドアが開いた。すると、かの女性、こちらへ突進してきた。しかしσ(-_-)と同様、降りる人が降りてしまっても、ランプを見つめてドアの前で立ちすくんだまま。
エレベータの中から投げかけられる訝しそうな視線に堪えた数秒後、ドアの閉まりかけた音に触発されたのか、女性が意を決して乗り込もうとした。しかしドシャン!、またドアにぶつかった(*_*。女性はヨロヨロと一歩下がった。
しかし今度はドアはもう一度、開いた。その瞬間、σ(-_-)も賭けに出た。グイと一歩踏み出してエレベータに乗り込んだ。女性は乗り込んで来なかった。ドアは閉じられた。さてエレベータはどっちへ(↑)(↓)行ったでしょう?。。。。
(↓) 無事、地下駐車場に着きました。(^^
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