(81)イチローの手紙
早い夕食をしばがらテレビを見ていたら、「では、次は“イチロー選手の秘密”をお送りりします」というアナウンサーの声。すると一緒に見ていた子供が「あれだけ報道しまくって、まだ秘密なんてあるのか」と合いの手を入れた。
(ふん、うまいことを言う)と思いながら見ていると、「今日から○○で開かれた○○書道会で、イチロー選手がオリックスを退団したとき、書道の先生に出した手紙が公開されました」というコメントとともに、巻紙にしたためられた長文の手紙が写し出された。
(えっ、巻紙で手紙を出したのか・・・)、(そっか、イチローは書道をやっていて、その恩師に出した手紙か・・・)といろいろな思いが頭をよぎる。そこに、「このたびはオリックスを退団するにあたり・・・」と、内容を読みあげるアナウンサーの声が続く。
しかしそれにして見事な墨跡!。おもわず「なんて うまいんだ!」と口に出た。女房も
「ホント、なんて上手なの」と合槌を打つ。
「野球はうまいは、いい男だは、字はうまいは...どういうこっちゃ」
「こういう字が書けるなんて幸せだわね〜」
なんて言い交わしていると、最後にアナウンサーの一言。
「これはイチロー選手の手紙を受け取ったか書道の先生が、その内容に感動して書に したためたものです」
思わずズッコケた(^-^;
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