(80)詐欺師の名刺
ちと以前の話だけんど。。。。
みんな帰ってしまって、σ(-_-)もぼつぼつ帰ろうと思っていた時間帯、会社の電話がリーンとなった。「はい、○○KKです」と出ると、「浅見さんという方、お見えになりますか?」と若い女性の声。
「はい、わたしですが」と応えると、急に親しげな声になって、
「あらぁ浅見さん?、ア・タ・シ ウッフ〜ン」
(ン?)と思いつつ、
「あの、アタシって誰でしょう?」(ドギマギ・・・・)
「あらぁ、アタシで分かんない?」
「ええ、ちょっと・・・」
「サオリよ、サ・オ・リ」
「サオリさん....(@。@)」
すると少し口調が改まって
「な〜に?、ホントにわかんないの?」
「ええ・・・いったいどちらのサオリさん?」
すると口調がガラッと変わって、いきなり
「とぼけたってダメよッ、もう調べはついているんだからっ!」
(おおおお、いったいなんなんだ・・・・)
「あの〜、とぼけるって、いったい何の話でしょう・・・」
「アンタ、私から10万、借りたまんまでしょうっ!早く返してよっ!!」
「 おおお・・・(゚0゚) 」
ワケが分からないのでいろいろ聞くと、彼女は18,9才くらい(はっきり歳は言わなかった)。10日ほど前に、ある男性と知り合い(これもはっきり言わなかったが、どうもテレクラがらみらしい)、初めて会ったその日に10万円を貸したという。
なんで初めて会った男に10万円も貸したのか理解に苦しむのでわけを聞いた。すると
「だってアンタの名刺を貰ったし、担保として会社の重要書類だって預かったんだもん。ちゃんと名刺と同じ会社の名前入りの角封筒に入ってるし・・・」
それにプラス、相手の身なり(キチンと背広を着ていた)とか話ぶりですっかりダマされたらしい(要するにマジメなサラリーマンに見えたということ)。
そいつがどうしても緊急に10万円必要というので、虎の子の10万円を1週間の約束で貸した。しかし約束の1週間を過ぎてもウンともスンとも連絡がない。それで自分のほうから電話したという。
それで話の経緯は分かった。どこかでσ(-_-)の名刺と会社の封筒を手に入れたアンポンタンが、それを小道具に詐欺を働いたというわけだ。そこで「その角封筒には、どんな書類が入っているのか」と聞くと「なんだか分からない。字がいっぱい書いて書類」というだけ。。。。
それで
「気の毒だと思うけれど、あなたはダマされたと思うよ。どこの誰だか分からない以上、どうしようもない」というと、
「じゃあ、ホントにアンタは浅見さんじゃないのね」という。
「いや、ワシは浅見だけど、あなたをダマした浅見じゃない」
「ホントにウソ言ってるんじゃないでしょうね」と、すぐには信用してくれない。
「だって声を聞けば分かるでしょう?、あなたが会った人とは違う筈だから」といっても、
「声なんか忘れた」という。
「でもその男は若い男だったんでしょう?」と聞くと、
「うん、いい男だった」(聞いてね〜よ・・・)
「じゃあ声聞けば分かる思うけど、オジサンは頭がハゲたチンチクリンで、いい男じゃないの」(なんで見ず知らずの女の子にこんな事、言わなきゃならないの・・・(~0~; )
「ふ〜ん」
「それでも信用できないと言うなら、一度会ってもいいよ〜ん」(鼻の下、べろ〜ん)
「ううん、もういいっ!」 ガチャン
「・・・・」
前へ 次へ 目次へ