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(75)節目の一発
 イチロー選手、大リーグで節目となる100安打めをホームランで飾った。安打記録であるから、別にホームランである必要はない。またホームランは打つつもりで打てるものでもない。イチロー選手だって、たしか4本目ぐらいの筈。しかし、この節目でホームラン。

 7年連続首位打者とか、メジャーでの活躍から、イチロー選手は紛れもなく大選手。その大選手であることを裏付けるのが、この節目の一発だ思う。

 プロ野球には多くの選手が在籍しているが、おのずから名選手/大選手と呼ばれる存在がある。名選手/大選手と呼ぶのに明確な区別/基準があるわけではない。しかしまぁ、漠然とした区分では、好守好打で成績も優秀というのが名選手。歴史としていつまでも語り継がれるような存在が大選手というところ。その大選手の証明が、この節目の一発だ。

 プロ野球では長島選手、王選手などの他に多くの大選手が存在する。不思議なことにこれら大選手は、別にホームランバッターでないのに記録の節目はバッテイングの花であるホームランで飾っている。

 これは別に野球に限らない。どんなプロスポーツでも、大選手と語り継がれるような選手は、そのスポーツで花と言われるような一発を節目でかっ飛ばしている。ゴルフの世界でも、ジャンボ尾崎やタイガーウッズ、ここぞというときに信じられないようなショットを見せる。

 そういえば、以前、麻雀プロの井出さんと雑談しているとき、「いままでたくさんのタイトルを得たが、その決勝戦など大事な一戦、ここぞというときに自分はよく大物手をモノにする」と言っていた。

 もちろん以前「雀話」でも書いたように、これらはすべて「出るべくして」という土台あってこその話であることは間違いない。しかし土台があれば必ず出るというものではない。それこそ天運も必要だ。

 それで思うこと。
 この前のサッカーのコンフェデ杯、日本は惜しくも準優勝だった。その決勝戦、中田選手はイタリアでの所属クラブ「ローマ」の優勝がかかっった一戦とかち合って出場しなかった。σ(-_-)は中田選手は大選手だと思う。そこで中田選手が出場していれば、大選手の証明として必ず決定的なゴールを決め、永く語り継がれるようになっていたと思う。

 しかしせっかくイタリアに帰ったものの、その大事な一戦に中田選手は出場機会が得られなかった。このままローマが勝ち、18年ぶりの優勝を遂げればそれまでの話。ところがなんとローマはその大事な一戦、格下相手にまさかのドロー!。次の試合に勝てばいいけど、負けたりすると優勝も危ないという大ピンチになった。

 その中田選手は出場機会がなかったということと、格下相手に負けたというニュースを聞いたとき、やっぱり中田選手は大選手だと思った。これこそ天が中田選手に与えた大選手証明の機会なのだ。

 そこでσ(-_-)は予言する。
 この次の大事な一戦、勝負が決まる前に中田選手が出場機会を得られれば、必ず節目の一発をかっ飛ばし、ローマの優勝に寄与する。ゆめゆめ疑う事なかれ。

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