Free talk  雑談
(70)銀行話
 永いこと仕事をしていると、銀行との間ではいろんな話が出てくる。そんな思い出話はたくさんあるが、頭が痛くなるようなのはやめて、軽いエピソードを2つほど。

 某銀行の私の普通預金、毎月、○○カード会社の引き落としが数万円。いちおう○○カードも持っているが、なんの引き落としか心当たりがない。しかし引き落としはそれだけではないし、使わなくても年会費ということもある。そこで気になりつつも1年ほど経った。

 それでもあるとき窓口で、「これって、なんの引き落とし?」と聞いてみた。すると
「○○カード会社の引き落としです」
「いや、それは分かっているけど。でもσ(-_-)は最近カードを使った記憶がないので・・・」
「えっ、そうですか?、ちょっとお待ちください」

 しばらく経って、「すみません、当方の手違いでした」。聞いてみると、単なる入力間違いで、同名ではないが同姓の別人のものが落ちていたという。なんだと思ったが、つきあいのある銀行。損害賠償だ、慰謝料だ」と騒ぐ気もない。それで「じゃぁ、いままでの分を計算して戻しておいてくれればいいですよ」と返事した。

 行員が書類を2枚ほど出してきて、いきなりそれに署名捺印を欲しいという。聞くとσ(-_-)がお金を引き出して、また入金したという事になる感じの書類だった。要は、その書類があれば、本人が入出金したのであって、銀行としてのミスは無かった事になるという書類なわけだ。

 σ(-_-)はおとなしい性格なので、それで何事もない事になるならそれでも良かった。しかし最初に本人が出金したことになるので、その間の利息は付かないと云う。たいした金額じゃないにせよ、そりゃないべ。それでヘソを曲げて、そのまま帰ってきてしまった。あとで確認したら、ちゃんとお金は戻っていて、利息も付いていた。

 もう一つは、もうちょっと大金の話。
 30年ほど前のこと、数万円の入金があることになっていたので通帳を持って某銀行へ。当時は自働機なんてものは無いから窓口へ通帳を出す。しばらく経って通帳が返ってくる。ひょいと確認すると、なんと残高は\20,050,000。わぁお(℃°現在なら1億円くらいの大金だ。

 いうまでもなく当時は純真無垢の固まり(笑)。そのまま窓口に引き返し、通帳を差し出しながら、「これ、おかしいんですが・・・」
「えっ?」と云って受け取った行員、ちょこちょこっと調べて、「あ、間違ってました」
そのまま何も云われずに待たされ、やがて「はい」と云って通帳を返された。

 みると\200,000,000−の入金欄は横線で消去され、残高はただの\50000−になっていた。それが正しいのだから文句はない。しかし間違えた上に通帳を汚したのだから、失礼しましたとか申し訳ありませんでしたの一言ぐらいあっても云い。くちょう、、、若僧なのでナメられた。う〜ん、こういう場合は1割ぐらい、もらえないのか。。。

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