近所のスーパーの駐車場に、百円ショップがテントを張った。数日間の巡回ショップのようだ。
小物をチョコチョコ買うのが好きなので、すぐ顔を出した。何列も並んだ棚にはズラリと百円商品の数々。
と 或る棚に “消費税込みで１００円” という張り紙。「ふ〜ん」と思ったが、それ以上の感想はない
（第一、規模からいって法律上の課税対象業者と思えないし････）。
２，３、商品を選んでレジ机の方へ。レジ前には先客が数人。聞くともなしに聞いていると、店主（３５歳
前後の雰囲気）が「え〜っと、４点ですから４２０円になります」なんて言ってる。
（あれ、消費税込みじゃなかったっけ？）と思っていると、やがて自分の番に。商品を差し出すとき、
レジ机に こちら向きに張ってある紙に気がついた。やはりそこには “消費税込みで１００円” という文字が。
（だよな････）と思いながら店主の言葉を待つ。
「え〜、３点ですから３１５円ね」
「････」
思い切って
「あの〜、ここに消費税込みって書いてあるけど。。。。」
「えっ！」と店長。
首を伸ばしてその紙を確認すると 慌ててその紙をベリッとはがしながら、捨てゼリフのような言い方で
「前は消費税抜きでやっていたんだっ！」
おひ、なんでワシがそんな言い方をされなきゃいけないんだ。思わずムッとしたけど、店主もなぜかムッと
した顔をしている。
そこで、「”前は”って言うけど、あっちの商品棚にも、張り紙がしてあるし・・・・」とはかない抵抗。
すると店主、「まだ、あるかっ！」と言うなり、いきなりそちらの方向へ駆け出した。そして見つけた張り紙を
ベリッとはがし、手に持ったままレジ机に戻ってきた。そして目の前にかざし、無言のままワイを見据えながら、
これ見よがしにビリビリと破った。（おい、いったいなんなんだ････）
別に今回からシステムを変えたが、紙をはがし忘れたというならそれでもいい。それなら「あ、すみません。
今回から消費税を頂くことにしたのに、紙をはがし忘れました」とでも言えば済むこと。なにも舞台裏が見えて
しまった照れ隠しにお客に当たることはなかろうもん。もう買いたくもなかったけど、なりゆきというのがあるので、
黙って代金を支払った。ふんっ、二度と行くかっ！(`｡')
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