(47)金髪のジェニー
小学校5,6年は同じ先生が担任だった。いうならごく普通の先生で、特にどうこうという記憶はない。しかしこの先生はアメリカのカントリー系の歌が好きで、5年のとき、授業前にいくつかの歌を教えてくれた。
授業前のホームルームのとき、黒板に日本語で歌詞を書き、まず自分で歌ってみせる。それから1節づつ全員に復唱させるというやり方。1曲に5,6回の時間をかけて、計10曲ほど教わった記憶だが、もう何も覚えていないといっていい。しかしたった1曲だけ今も記憶に残っているのが「金髪のジェニー」という歌。
先生もこの歌が特にお気に入りだったらしくて、他の歌より時間をかけて教えてくれた。そのせいで記憶に残っているかも知れないが、σ(-_-)も教えてくれる中では気に入っていた。いまとなっては歌詞もメロディもあやふやだけど、うろ覚えでなんとか歌える。
しばらく前、車で郵便局へ行った。所用を済ませて帰途についたとき、ふと前を見ると、80mほど先に金髪の女性の後ろ姿が見えた。
「う〜ん、最近、茶髪とか黄髪はよく見かけるが金髪は珍しいなぁ。しかしそうまでして目立ちたいのか・・・」、と思う間もなく車はその女性にぐんぐん近づいた。
スーッと追い抜いたところでやはり気になってすれ違いざまにチラリと見ると、正真正銘、本物の金髪のジェニーだった.....(^0^;
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