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    (368)チャンポン語交流


 名古屋に出かける用事があって、最寄りの私鉄駅に出かけた。田んぼの真ん中にある無人駅なので、自販機でキップを購入。ホームにはベンチが一つ。そこに20代とおぼしき若い男性が座り、さかんにK帯で話し込んでいる。

 他に座るところはないので反対側に着座、否でも応でも声が聞こえてくる。しかし何を言ってるかサッパリ分からない。それも道理、中国語だ。しかし中国語だとは分かるが、種類が分からない。

 σ(-_-)はもちろん中国語はサッパリだが、一応 北京語や台湾語には耳なじみがある。広東語(香港語)はあまり自信はないが、それでも少し耳なじみがある。しかし彼が話してる言葉は聞いた事がない。聞いていると、なんとなく角張った感じの語調。

 以前に東京に住む中国人に、「山島省の方言はゴロゴロした感じ」と聞いたことがある。それで(ひょっとしたら山島省方面の言葉か....それとも重慶とか、中国の奥の方か....)などと勝っ手に想像しながら しばらく聞いていた。そのうち話が終わってK帯を切ったので、話しかけてみた。

ちょっと あなた、日本語 分かりますか?
「あ、ハイ。少し...」
あなたは中国のどこ出身ですか?
「...ドコシュッシン?....」
ほら、香港(ホンコン)とか重慶(じゅうけい)とか....」
「ホンコン? ジューケイ?」
そうか....ほら、シャンカンとかチョンチンとか
「おう、分かりました。シャントンシャンです」
そうか、山島省ですか(それで納得(^-^)v)

 すると続いて、「シャントンシャンのチンドです」
チンド?、チンドは知らないなぁ....
チンド、有名です」
う~ん、韓国の珍島(チンド)は知ってる。でも山島省のチンドは知らない....

 そしたら空中に指で文字を書き始めた。それがという字。それで一瞬にして分かった。
おう!、チンタオか!(^-^)V
「はい、チンドゥです(^-^;)」
お互い にっこり。そこへちょうど電車が来たので笑顔で分かれた。

 

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