名古屋に出かける用事があって、最寄りの私鉄駅に出かけた。田んぼの真ん中にある無人駅なので、自販機でキップを購入。ホームにはベンチが一つ。そこに20代とおぼしき若い男性が座り、さかんにK帯で話し込んでいる。
他に座るところはないので反対側に着座、否でも応でも声が聞こえてくる。しかし何を言ってるかサッパリ分からない。それも道理、中国語だ。しかし中国語だとは分かるが、種類が分からない。
σ(-_-)はもちろん中国語はサッパリだが、一応 北京語や台湾語には耳なじみがある。広東語(香港語)はあまり自信はないが、それでも少し耳なじみがある。しかし彼が話してる言葉は聞いた事がない。聞いていると、なんとなく角張った感じの語調。
以前に東京に住む中国人に、「山島省の方言はゴロゴロした感じ」と聞いたことがある。それで(ひょっとしたら山島省方面の言葉か....それとも重慶とか、中国の奥の方か....)などと勝っ手に想像しながら しばらく聞いていた。そのうち話が終わってK帯を切ったので、話しかけてみた。
「ちょっと あなた、日本語 分かりますか?」
「あ、ハイ。少し...」
「あなたは中国のどこ出身ですか?」
「...ドコシュッシン?....」
「ほら、香港(ホンコン)とか重慶(じゅうけい)とか....」
「ホンコン? ジューケイ?」
「そうか....ほら、シャンカンとかチョンチンとか」
「おう、分かりました。シャントンシャンです」
「そうか、山島省ですか(それで納得(^-^)v)」
すると続いて、「シャントンシャンのチンドです」
「チンド?、チンドは知らないなぁ....」
「チンド、有名です」
「う~ん、韓国の珍島(チンド)は知ってる。でも山島省のチンドは知らない....」
そしたら空中に指で文字を書き始めた。それが青という字。それで一瞬にして分かった。
「おう!、チンタオか!(^-^)V」
「はい、チンドゥです(^-^;)」
お互い にっこり。そこへちょうど電車が来たので笑顔で分かれた。
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