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      (343)台湾話その4 檳榔


 台湾の街中では、あちこちで檳榔(びんろう=ピンラン)の実を売っている。売店は日本のタバコ屋さんのような感じ(写真を撮ってくるのを忘れた(>_<))檳榔は椰子(やし)の1種のような感じで、郊外へ行くと養殖林がたくさんある。

    養殖林

 檳榔の実は空豆くらいの大きさ。それを二つに割り、固形ソーダのようなものを挟んで売っている。

      

 これを1箱に6個か7個づつ入れて、2,3百円で売っている。売り子は基本的に若い娘さん(中には昔の娘さんもいる...)。売り子が若い娘というのは もちろん客寄せのためだが、檳榔の実には興奮剤の作用もあるかららしい。じっさい箱にも半裸の女性が印刷してある。売り子の給料は歩合制らしいが、なかには一ト月で30万円(日本円)も稼ぐカリスマ店員もいるとか。
      

 はじめて台湾へ行ったときから(25年くらい前)から檳榔ショップには気がついていた。というか 繁華街では100mおきにあるくらいなので、気がつかないわけがない。もちろん興味はあったが、味は少し苦辛いし習慣性がある(タバコみたいな感じ)と聞いた。そんなもん習慣になっても、日本ではどうしようもない(^-^;。そこで これまで買ったことはなかった。

 なにより困るのは、噛んでいると果汁が唾液と反応して真っ赤になること。まるで歯茎から出血したみたいで、果汁を吐き出すと真っ赤な唾液が道路にベチャ....そんなわけで これまで買ったことはなかったが、今回 同行してくれた知人(台湾人)から「おいしいから噛んでみろ」といって1箱 勧められた。

 まぁ、話のタネだと思って噛んでみた。一粒 口に入れて噛み砕くと少し苦い汁が出てくる。そのまま5分ほど噛んでいると汁も出なくなったので、唾液どころか実ごと 道ばたにペッ(ちょうど日月譚の山の中だった....(^-^;)。さらに5分か10分くらい経つと、なんだか躰がほんわり熱くなってきた。なるほろ、これが興奮剤効果なのか。
 習慣になるとまずいので実の写真だけ撮って残りは返却、記念に箱だけ持ち帰った。

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