Free talk 雑談

       (308)ワイン商法


 山林商法に続いて、ワインの押し売り商法の話。(^-^;
 まず名簿業者などから手に入れた住所に“アンケート”なるものを送りまくる。そのアンケートには「回答していただいた方に、もれなく当社指定のワインを1本プレゼント」なんて書いてある。

 アンケートと云っても、5つか6つの質問に○を打つだけの簡単なもの。
1.ワインをどれくらい飲みますか A たまに B ひんぱんに
2.どんなワインを飲みますか A 白 B 赤 C ロゼ
3.好きなワインの味がありますか A ドライ B マイルド C カリフォルニア
4.貴方の年齢は A 20代 B 30代 C 40代....

 あとは職業、自宅tel、勤務先telなどを記入するだけ。こんな簡単なアンケートに答えるだけで、「もれなくワインを1本プレゼント」。そこで本来はすぐゴミバコ行きのDMが、ワインに釣られてけっこう多くの返信がある。それも「ワインをタダで貰う」という気持ちがあるので、まさか「ワインは大嫌い!」とは書かない。年に一度飲むか飲まないような人間でも、「A たまに飲む」とか「B 赤が好き」、「C マイルドが....」とかウソを書いて返信する。そんなのは、もう 飛んで火にいる夏の虫。

 やがて くだんの押し売り会社 ワイン会社から電話がかかってくる。アンケート回答の礼を述べた後、「プレゼントのワインを社員がお届けする」と言う。「いや、わざわざ持参されなくても....宅配でいいから...」と返事しても、目的はカモやアヒルににワインを押し売りすること。そこで「いえ、アンケートにお答えいただいたお客様には、直接お渡しするのが当社の決まりですので」とかなんとか云って、とにかくアポを取る。その時点でカモは「全プレ商品をわざわざ持ってきてくれるなんて悪いなぁ」と暗示にかかっている。

 約束の当日、ピシッとした服装のサラリーマンがにこやかな顔で現れる(徹底的な教育を受けている)。そしてプレゼントだという2束3文のワインを渡した後、延々とワインの話が続く。早く帰ってもらおうと適当に話を会わせると、それがまた相手の思うツボ。「いやあ、お客さんはホントにワインに詳しい!」などとホメちぎる。「いや、それほどでも(照)....」って、お前はアホじゃ....(笑) 早い話、最低でも3万円ほどのワインを買うと云うまで帰らない。

 「お前、結構詳しいじゃないか、引っかかったクチか」といえば、まぁそのシンセキ(笑) じつは15年ほど前、知人がこの会社に勤めていた(山林商法の知人とは別の人間。いや、なんだか怪しげな知人が多い....)。その知人が飲みながらいろいろ話したあと、「ワイン1本で、面白いほど釣れる」と云っていた。

 その会社から、先日 DMが届いた。 「おお、あの会社か...」と思いながら中を見ると、「ワインを1本プレゼント」ではなく、「多機能ナイフ and ワインのテイスティングをプレゼント」とあった。たぶん「ワインを1本プレゼント」だと、どうしても「宅配してくれればいい」というやりとりが多くなる。そこでイヤでも応でも直接会わざるを得ない「ワインのテイスティング」に乗り換えたと思われ。
 これは新しい手口だと思いつつ、面白いので「σ(-_-)はS社(日本の会社)のPワインしか飲まない。他社のワインは飲む気にもならないので、ワインのテイスティングはまったく不要。多機能ナイフだけ郵送キボンヌ」と返信しておいた。(^-^;

 以前へ  以降へ   目次へ