駐車場その1でお巡りさんに怒られてから半年ほど後の話。
知人のN さんから「話があるので、うち(マンション)まで来てくれないか」という電話があった。しかしN さんのマンションには駐車場がない。いや、あるにはあるが住人の戸数だけはない。そこで入居者の半分くらいは離れたところに借りているか、駐車違反状態。
そこで「N さんとこは駐車違反する場所も無いくらいだし....」と渋った。すると、「いや、先月、ようやく借りることができた」という返事。それなら安心だ。でも、そこにはN さんの車がとめてあるのでは?。その心配にも、「今日は女房が車で出かけているから大丈夫」 すっかり安心して、出かけた。
マンションに着くとN さんが駐車場前で待っていた。そしてコンクリの床に大きく白いペンキで「○○美容室」と書いてある2つのうちの1つを指さして、「ココへ停めて」
○○美容室は、このマンションの1Fで営業している。そこで、「ここは○○美容室のお客さん用じゃないの?」と聞くと、「美容室は先月で店を閉めた。二つ空いたので自分が1つ借りた」 (そうだったのか)と大いに納得して、そこへ車をとめた。
部屋でしばらく話をしてから、N さんの運転で昼食に出かけた。満腹になって戻ってくると、なんと見知らぬ車がとまっている。するとN さんが「ようやく借りることが出来た場所なのに」と大いに怒り、σ(-_-)の車をその車の後ろにピッタリとめた。これで、その車は身動きできない。しかしσ(-_-)の車は、車体が歩道にほとんどハミ出た状態。
「こうしておけば、スミマセンと謝ってくるだろう」
「しかし、後ろの車が誰のか分からないのでは.....」
「停めたのは、このマンションの住人に決まってる。この場所を誰が借りているかくらいは管理人に聞けば分かる」 (そうか....)と思って、そのまま部屋に戻った。
しばらくして話も終わり、部屋でN さんと分かれて駐車場のとこへ戻ってきた。すると、そこに30台くらいの女性がお巡りさんといた....イヤな予感を覚えながら、車に近づくと お巡りさんが
「この車はアナタのですか?」
「はぁ....」
「なんで、こんな停め方をするんだ。人の迷惑ということを考えないのか!」(怒)
まるで駐車違反で逮捕すると云わんばかりの すごい怒りよう。そこで冷や汗をかきながらワケを話すと、女性が、「私はすっかり○○美容室の駐車場だとばっかり....来てみたら閉まってたのでビックリしたけど.....」
お巡りさんにも事情は分かった。しかし罪のない?庶民を怒りまくった後なのでバツが悪い。振り上げたコブシも降ろしにくい。そこで「どんな事情があろうと、歩道に車を停めるのは駐車違反。違反切符を切る」と言い出した。(゚0゚)
こりゃ困った。それに車を止めたのはN さんだが、まさか「停めたのはNさんです。呼んでくるから彼を逮捕して」とは云いにくい。仕方ないから「スイマセン」とひたすら謝った。くだんの女性も「間違えた私も悪いんですから、勘弁してやってください」と口添え。
するとお巡りさんも ここが落としどころとばかり、「まぁ 被害者も あぁ云ってるから、今回だけは勘弁してやる。これに懲りて、二度と横着なことはしないように」
「あぁ、ありがとごぜぇますだ!、お代官サマ」
女性も「アナタ、良かったわね。駐車違反にならなくて....」
「いえいえ、これもひとえに奥様の口添えのオカゲです....感謝感激雨霰」って、もう何がなんだかワケワカメだった.....
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