この季節になると、我が家も家に入り切らないほどのお歳暮が届く。( ウソ (ノд`) )
△△市に住んでいる母から「お前宛にお歳暮が届いた」と電話があった。しかし△△市に住んでいたのは16年も前。(そんな住所宛にどうして?)と思いつつ贈り主の名前を聞くと、印東なにがしさんだという。
「覚えがないなぁ....」、“印南”なら昔 坊や哲とツルンで打っていたときの好敵手 (笑) しかし“印東”には、まったく記憶がない。たとえ“印南”の間違いだったとしても、彼はもうこの世にいない。
品はなにかと聞いたら、それが結構高級な食材。そんな高いもの、食べてしまってから “間違いだった”と云われても、ちと困る。しかし以前の住所とはいえ住所も名前も合っている。う〜む、ワカラン....それで他に何か書いてないかと聞いたら、「名前の前に“(株)バブルネット”と書いてある」という。バブルネットなどとは、ますます怪しげ....
それでひょっとして、女房の関係かと思った。マジメな話、女房はσ(-_-)より顔が広い。それで結構お歳暮が届くが、ご主人サマ→σ(-_-)に敬意を表してσ(-_-)の名前宛になっている場合がある。しかし折悪しく女房は不在だったので、確かめることもできない。
贈り主の電話番号が書いてあるというので、直接 電話を掛けて聞いてみることにした。しかし印東さんは不在だった。「改めて電話します」と留守録しておいたところ、ほどなく向こうから電話があった。
「もしもし印東といいますが、なにか電話をいただいたようで....」
「あ、バブルネットの印東さんでしょうか」
「いえ、(株)ウオーターネットといいます」
「(えっ?)はぁ、そうですか....わたし浅見といいますが、なにかこのたびは結構なモノをちょうだいしまして...」
「はぁ....」
「いや、今は○○市に住んでいますのでこの電話もそこへいただいてます。しかし前は△△市に住んでいました。その△△市宛にお宅サマからお歳暮をいただきまして」
「△△市の浅見サマ?」
「はい」
「・・・・あ、分かった!」
「・・・・」
「あの、△△市のおうち、今年の夏に水道工事をなさったでしょう?」
「(そう云えば、夏ごろ母がそんなこと云ってたなぁ)ええ」
「ウチはその水道工事屋です」
「はい」
「今年、お世話になったお客サマにお歳暮をお贈りさせていただいたのです」
「なるほろ、そういうワケでしたか」
母は大きな出費があるとき、よくσ(-_-)の名前で領収書を貰う。しかし住所は△△市。それで相手方は領収書を出した住所と名前宛にお歳暮を配ったということが判明して、一件落着。それにしてもお歳暮の差出人はバブルネットになっていたのにウオーターネットと名乗られたので、その点を聞くと、
「あ、失礼しました。○○市の浅見さんという名前に記憶がなかったので、用心して別の名前を名乗りまして」
「そうでしたか、ワケが分かって安心しました。あらためて結構なモノ、頂戴しまして」
「いえいえ、こちらこそ。今後ともよろしくお願いいたします」
最近は水道屋さんも、ハイカラな名前になったんだ。しかしたまたま母から水道工事をしたという話を聞いていたのですぐ話が通じたけど、聞いてなかったらますます話が混乱するところだった。母に電話でワケを話すと、ケロっとして「ああ、そういう事だったの。じゃあ、この品はこちらで頂くから」
それはいいけど、それにしても自分が頼んだ工事会社の名前も覚えていなかったのかと聞くと、「カタカナの名前なんか、覚えられるわけないじゃないの」だって。
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