先日、新聞に外来語の問題についての記事が掲載されていた。なんでも国立国語研究所(だったかな?)というところが、定着していない外来語は漢字まじりの日本語で表記するように勧めたという記事だった。たくさんの例が掲載されていたが、(なんだかなあ....)と思った。
たしかにネグレクトより育児放棄、ナノテクより超微細技術の方がわかりやすい。しかし定着していない、分かりにくいといっても現時点での話。ほっておけば残る言葉は残り、無くなる言葉は無くなってゆく。
外国語に由来する表現は、毎日、洪水のように押し寄せている。昔のように、いちいち漢字まじり表現に言い換えている時間はない。それにもっと重要なことがある。
表現の簡便さはもっとも重要なポイント。“超微細技術”だと、表記するのに1分かかる。しかし“ナノテク”なら、たった数秒。むかし「マッチは日本語で“木製箱形引き出し付き 側面擦り付け火花発生装置”という」なんて冗談があったが、それと同じ世界。
現在 ホテルを洋風旅館、テレビを遠距離映像装置などと言い換えなくても、普通の日本語として誰でも理解できる。いや、わざわざ遠距離映像装置なんて云われると、かえってワケワカメ。
また和製洋語も山ほど誕生している。いまやどれが本来の外来語で、どれが和製洋語なのか区別がつかない状態。こうなるとカタカナで表現される外来語や和製洋語は、カタカナ語という立派な日本語。いまやカタカナ語なくしては話もできん。
んなわけで、外来語を漢字まじり表現へ言い換えるなんてのは無駄な勧めと思った次第。
#とはいうものの、誰か セルフとセレブとセフレの違いを教えてくれ.....
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