Free talk 雑談

    (246)台湾話・ドブ板ラーメン


 台湾へ着いた当日、夜の12時頃になって激しくおなかが空いた。そんな時間、ホテル内の食堂などはもちろん営業していない。(外へ出ればなにかあるだろう)というので、家人とホテルを出た。

 通りをうろついてみたが、やはりレストラン関係は閉まっている。“しょうがないなぁ”と云うので、コンビニ弁当で済ますことにした。見つけたコンビニに近づくと、コンビニの角を回ったところに屋台ラーメン店があるのを見つけた。

 ところがその屋台、なんとも汚い。屋台だけではなく、その周りもちらかり放題。どうもこれでは気が進まない。やはりコンビニ弁当にしようかと思ったが、(いや、こういう店が案外おいしいかも....)と思い直し、そこで食べることにした。

 怪しげな中国語を駆使してなんとか2人前を注文。おでんもあったので、それもいくつか。
 近くに用意されていたテーブルでしばらく待っていると、やがていかにもマズそうなラーメンと、どんぶりに無造作に盛られたおでんが出てきた。(いやあ、マズそうだなぁ)と思いつつ一口食べてみる。

 見かけと味がこれほど一致してることも珍しいと思うほどマズかった....そしてやたらに胡椒辛い。(まいったなぁ、マズくて辛いんじゃあ鬼に金棒じゃん)と思いつつ、黙って箸を運ぶ。いくつか頼んだおでんも、同類項。目つきで、家人も同じ思いだということが分かる。

すっかり食欲もなくなってしまったが、ほとんど残したのではさすがに悪いと思って必死で食べた。おでんも「あなたどうぞ」、「いや、おまえにやるよ」と互いにいたわり合いながら口に運ぶ。(-_-)

 しかし二人ともなんとか半分ほど食べたところでギブアップ。代金は最初に払ってあったので、そのまま逃げるように立ち去った。あれほどマズいラーメンは約40年ぶり(笑)

 以前へ  以降へ  目次へ