なんだか今年は、台風の当たり年。これで上陸は10回目だとか。
家人は趣味で漢詩を勉強している。単純に云えば中国詩。しかし現代中国語とは韻(いん)が異なる。そこで漢詩=中国古代詩となる。毎日のように李白とか杜甫など、古代作詩家の詩を目にしている。そこで家人は、「中国大好き(ハ〜ト)」ではなくても、中国にかなりの親近感を持っていた。
先般、中国でサッカーのアジアカップがあった。
日本がまだ重慶で試合していた頃、ちょうど日本のある新聞記者が別の取材で重慶に滞在していた。別に日本が中国と試合しているわけでもないのに、重慶の街は異様な雰囲気。とても街中に出られる雰囲気ではない。そこで日本の試合がある日、ホテルの部屋でテレビ観戦をすることにしたという。
ホテルに戻って自分の部屋に行く途中、顔見知りになったチベット人のメイドが、「今晩のご予定は?」と聞いたそうな。そこで「部屋でゆっくりテレビ観戦でもするよ」と返事した。するとメイドが、「日本、勝つといいですね」とお世辞を言った。すると周りにいた中国人が、全員、刺すような目でメイドをにらみつけたそうな。#ただでさえチベット人は劣等民族扱いだとか。そこで「あのメイド、あのあとイジめられたりしてないかな」と心配していた。
そのあと、試合は北京で日中の優勝決定戦。そこでの騒動も、ご存知の通り。もし日本で同じ試合があり、そういう騒動が起きれば、中国がどんな抗議をして来ることやら。
そんな国を挙げてのジャパンバッシングをテレビで見て、家人の中国に対する親近感は、かなり薄れてしまった。前から「一度、中国に行きたい」なんて云っていたけど、最近は一言も言わなくなった。
その代わり、最近、台風が沖縄辺りで90度、コースを変えて日本に上陸するたびに、「中国が上海あたりに巨大扇風機を並べて、台風が日本へ行くように押し戻しているんじゃないかしら」とアホなことを云っている。(-_-;
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