携帯電話のバッテリーが劣化して、毎日充電しなければいけない状態になった。これではしょうがないので、新機種に交換することにした。新機種と言っても、σ(-_-)は
i モードや、いまはやりのカメラだって用はない。とにかく電話さえできればいい。
そいで受付のお姉ちゃんにそう言うと、「えっ!、i モードを契約しないとメールができませんよ!」
「いや、私はメールをやらないんで....(メールなんぞ、パソコンに入れば充分じゃ)」
「でも、i モードがないとインターネットも見られませんが」
「インターネットなど、見たくないっ。ついでにカメラも要らない。キャッチホンサービスも要らない。留守番サービスも要らない。あれも要らない、これも要らない。電話だけできればいい」
ようやくこちらの意図を理解してくれて、機種を選ぶ段取りとなった。ところが結構種類がある。その場では決めかねたので、パンフレットを家に持ち帰り、ゆっくり検討することにした。
家に帰ると、嫁に行った娘がきていた。携帯電話の話をすると、
「お父さん、1モードはどうでもいいけど、カメラはついていた方がいいと思うわよ」
「どうして。お父さんは写真の趣味なんかない。それに猫も杓子もやたらに写真を撮りおって。実に嘆かわしい風潮だ」
「いまどき、何を言ってるの。それにカメラがついていてもいなくても値段が同じ。イヤだったら写さなければいいだけ。でもカメラが無ければ写真を撮りたいと思っても撮れないじゃないの」
「ふむ、なるほど」
「それにね、カメラがあると、誰かから電話がかかったとき相手の顔を画面に出すことができるの」
「なに、それは本当か」
「もちろん、あらかじめ設定しておく必要があるけどね」
30年ほど前に床をはいずり回っていた娘のその一言が決定打となって、急遽カメラつきに変更することにした。
どうしてその一言が決定打となったかと言えば、σ(-_-)は老眼で小さな字が見えにくい。相手の名前が画面に出ても、いったいどこの誰やら、さっぱり分からん。それがカラー写真となれば、一目で分かるだろうと思った次第。そこで翌日、そのような手続きをして、カメラ付き携帯を入手。
それからは画像を取り込むため、誰と会ってもパチパチカシャーン(もちろん一言、声をかけてから)。気がついたら、ついでに景色やらイベントなどもパチパチカシャーン。嘆かわしい風潮なんてどこへやら。(笑) う〜みゅ、一億総カメラマンの時代も遠くはないな....
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