携帯電話がリ〜ンと鳴った(じっさいはリ〜ンではなく、ブーバッパッパ、ブーバッパッパ(笑))。液晶画面を見ると、大学時代の同級生からだった。
(おお、懐かしい。しかし今頃、なんじゃらほい)と思いながら、スイッチを押した。すると、
「浅見さん?」
「おお、俺よ」
「ああ、お前か。うんと、お前、いま日本にいるか?」
「はぁ?」
「日本におるかと聞いとるんだ」
「おるに決まっとるだろが。衛星電話じゃあるまいし」
「なら、いいんんだ」
「(何をアホな事を云っとる...)おいおい、そんなことを聞くために電話してきたのか?」
「ほうじゃない。ちょっとお前に聞きたいことがあったんだ」
「ふん、なによ」
「実は、何が何して何とやら・・・・」
「ふんふん、それはアレがこうしてこうなって・・・・」
「なるほど、よく分かった。そいじゃあ、そうなったら具体的に相談にのってくれ」
「分かった。いつでも電話くれ」
とまぁ一応用件は済んだが、最初の「お前、いま日本か?」というのが、なんとなく気になる。そこで
「それはいいけど、お前、最初に“お前、いま日本にいるか”って聞いたろ」
「うん」
「なんで、最初にそんな事聞くん?」
「だって、お前が日本にいなければ、この話に乗りようが無いだろうが」
「そりゃそうだけど、常識的に日本に居るに決まっとるだろが」
「だってお前、前はしょっちゅう台湾や香港へ行ってたじゃないか」
なーるほろ、たしかに以前、ある仕事を手がけていたとき、よく台湾や香港へ行っていた。そのころちょうど、彼とも頻繁に接触があった。それで久しぶりで電話をかけたとき、最初にそんな事を聞いたのだと納得がいった。しかしそれにしても、いきなり「お前、いま日本におるか」はないだろうと思った。(笑)
PS:実は来月中旬、所用で久しぶりに台湾へ行く。最後にそれを云うと、「それ見ろ、だから聞いたんじゃないか」と云われた。(-_-;
「そりゃあ、お前、偶然だって」と云ったが、彼は勝ち誇っていた....
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