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  (142)プッツン電話


 愛知県に知多半島という、太平洋にひょいと突き出した半島がある。半島の背骨にあたるところを自動車専用道路が通っていて、半島の動脈となっている。この専用道路の先ッポに、NGさんという親しい知人が住んでいる。彼は仕事先が名古屋なので、毎日のように知多中央道を利用している。

 あるときそのNGさんから電話がかかってきた。話をしていたら、そのうちにガガガ....プププ...というノイズが混じるようにあんり、そのうちにプッツリ切れてしまった。(あり、なんだろ?)と思っていたら、しばらくしてもう一度、かかってきた。

 そこでプッツンの訳を聞くと
 「実は今、知多中央道の真ん中辺りを走っている。実はこの辺り、携帯電話が非常につながりにくい地域なんだ。たぶん地形かアンテナの関係だと思う」と云う話だった。

 そんなことがあってから数週間後、またNGさんから電話があった。話していると、途中でまたガガガ....プププ...プッツリ....(あらぁ、またあの辺りを走っているのか...) 仕方がないので、しばらく待っていると、もう一度、電話が掛かってきた。
 「またあの辺りを走っていたの?」と聞くと
 「うん、そうなんだ」という返事。

 (繋がらなくなることが分かっているなら....)なんて思ったが、まぁ、相手の都合もあることだしと思い直した。ところがその後、NGさんから電話かかってくるたんびにその状況。なんだか消化不良になる。そこで会う機会があったとき、「どうしていつも、あの辺りから電話してくるのか」と聞いてみた。

 すると、「最初にああいうことがあったせいか、あの辺りにさしかかると、なぜか浅見さんへの用事を思い出す」という。

 「それじゃあ、そこを通り過ぎてから電話すればいいのに」というと
 「一度、そうしてみた。そしたら通り過ぎたときには電話するのを忘れていた。そこで忘れないうちに電話している」という返事だった(゚0゚)

 んなわけで、いまもときどきプッツン電話がかかってくる。ああ、頭が痛い。(^ー^;

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