(13)江戸前肉餃子
某月某日、麻雀博物館の打ち合わせで上京。会議が長引いて夕方となった。そこで関係者3人で食事に行くことになった。すると某大学のE・T教授(エクストラ・テリストリアルという噂がある人(^^;。
「神保町に『寧波』という名前の中国料理店があります。せっかくですから、そこへ行きましょう」
※寧波(ニンポー)は中国で麻雀発祥の地と言われるところ。
そりはすんばらしいというのでタクシーで向かった。近くまで来たところで、E・T教授が少し歩こうというので、二百Mほど離れた所で車を降りた。ブラブラ行くと「江○銀」という看板が見えた。すると同行のN・Hさん
「たしかこの江○銀は、東京でも老舗の寿司屋で有名なんですよ」
「ふ〜ん、じゃ次の機会は本場の江戸前を頂く事にしましょう」と談笑しつつ目的地へ。ところがようやく辿り着いた「寧波」は臨時休業(+。+)
「じゃあ、先ほどの江○銀にしましょう」というのでUターン。歩いて行くとすぐ江○銀の看板が。
「ああ、ここだ、ここだ」と看板の前まできて3人ともスッと店に入った。入り口がコンビニのような全面ガラス張りだったので、入る瞬間「?」と思ったが、そのまま勢いで入ってしまった。
中は老舗の寿司屋にしては明るい造りで左側にカウンター、右側には椅子席。(へぇ〜、東京では老舗の寿司屋でもモダンなんだ・・・・)と思いつつ椅子席に座る。何気なく壁に張ってある品書きをみると、「当店のお奨め、肉餃子・ネギラーメン」
「いやぁ、寿司屋で餃子やラーメンとは、こりゃ珍しい」
「東京の寿司屋は何でもあるんだ」
「いや、さすが老舗・・・・」 (みんな いい加減に気が付けよ....(_
_ ; )
そこへ店員さんが、「え〜、何にしましょう」
「私は餃子が好きだから丁度いい、寿司の前にまずビール。つまみは肉餃子でも」
「じゃぁ、私は肉団子・・・・」
とN・Hさん
「それにしても何かヘン・・・・」
「なにが?」
「だってメニューに寿司が無い・・・・」
「??」
アタリを見回すと、たしかに壁に貼ってある品書きに寿司の文字はない。他のお客さんもラーメンらしきものを食べている・・・・改めて卓上のメニューの表紙を見ると「**飯店」、こりゃどうやら店を間違えたらしい。
「しかし店の前の看板はたしかに江○銀だったが・・・」
「いや、我々は看板の手前で店に入ったが、どうやら江○銀は看板の向こう側だったんじゃないか」
「・・・・」
「・・・・」
「どうする?、出ましょうか?」
「どうしましょう?」
注文を取りに来た店員さん「ぶすっ・・・・・・」
「いや、私は餃子好きですから、この店がいいです」
「じゃ、そうしましょうか」
「じゃ、寿司はまたこの次ということで」
というわけで、その日は肉餃子、シュウマイ、ネギラーメンをたらふく・・。
PS:江戸前?の肉餃子は絶品であった。\(^0^)/
やはりサンマは目黒に限る(笑)
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