(120)100%、確かな話
同じくちと昔の話。
久しぶりでAに会った。雑談中にBの話になった。するとAが
「そういえば、この前Bが**という話をもってきた」という。
「ふ〜ん、しかしどうも危なっかしいから乗らない方がいいと思うよ」というと、
「うん、でも99%、間違いないと云うし」
「でもなぁ、あいつのことだ。ダメになったら、『100%の話ではない』と開き直られるのが関の山だと思うぞ」
「そうか....ならもう少し考えてみよう」
しばらくしてまたAに会った。
「やぁ、しばらく。ところでこの前のBの話、どうだった?」
「う〜ん、それが・・・・」
「ほれ見ろ、やっぱりおかしな話だったろう」
「結局は....それでも事前に確認したんだ」
「どうやって?」
「99%なんて話ではダメだと」
「ふん」
「そしたら、あれは言葉のアヤで実際は100%確かな話だって」
「ふん」
「それで話に乗ったらやはりダメで・・・」
「ま、そうだろうな」
「どういうこっちゃと問いつめたら、『世の中には120%間違いないという話だってある。200%、300%だってある。それにくらべたら、100%なんてどうなるか分からん話だ』って開き直られた」
「・・・・」
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