Free talk 雑談
(11)むちゃくちゃなシネマ
 深夜、よくB級映画をやっている。ヒマつぶしにパソコンをしながら見ている。しかしそれにしてもこの前の映画はひどかった。連続暴行魔をテーマにしたサスペンス映画だけど、もうストーリーがもうめっちゃくちゃ(^^;

 被害者の検死を担当した女医が、病院の宿直の日、襲われる。自分の部屋(法医学室)にいるところを襲われるのだが、その犯人の服装が黒ズボンに黒のレインコート、黒の靴という黒ずくめ。いきなり女医の研究室へ現れたが、どこから侵入したのかさっぱり分からん。だいたいからこんな格好した人間が病院の中を歩いていたら、いや、病院へ来る段階で怪しまれると思うのだが・・・

 犯人に気が付いた女医はしばらく病院の中を逃げ回るが、その間、誰にも出会わない。女医も叫べばいいと思うのだが、ものも言わずにただ逃げまくる。仮りにその日、病院が休日だとしても、これだけの大きな病院で女医1人しかいないというわけはないだろうに。。。。(実際、入院患者が大勢いる。それでも他の医者・看護婦・見舞い客が誰もいないなんて)

 ついに女医は追いつめられ(なぜかこの犯人は、女医が逃げて行く先々の部屋で待ち伏せたり、隠れている部屋をすぐ突き止めることが出来る)、気絶させられて誘拐される。ここでいきなりシーンが代わり、女医が気が付くと、犯人がアジトにしているボートの中。一体ここまで誰にも怪しまれずにどうやって運んできたのだ!。

 やがて女医がいない事に気が付いた刑事が部下とともに、犯人のボートまでパトカーで全速力で駆けつける。おい、一体犯人のアジトがどうやって分かったんだ? それまで犯人の靴を頼りにアジトを探していることはストーリーの中にあったけれど(特殊な靴なので、その購入者を1人1人あたっていた)、たくさんの購入者の中から犯人が判明した、なんてシチュエーションはなかった筈)。

 やがてボートの上で女医ともみあう犯人を見つけた刑事が、数メートル離れた岸壁の上から犯人を撃つ。撃たれた犯人はボートから転落し海へ沈んで行く。そこでシーンが代わり、女医と刑事の会話。
 「犯人は海底へ沈んだ。死体も上らない。いったいどういうヤツだったのか、永久に謎のままだ」

 おい、落ちた場所は岸壁から数メートルしか離れていない場所だぞ。どうして死体が上がらないんだ。そこは日本海溝か。たぶん靴の購入者リストから犯人の住所氏名を突き止めたという設定だろうに、どうして何も判らないんだ。

 極めつけのおまけ。
 それまでの段階で、女医が知り合いの不良少女の協力を得て犯人を探し求めるシチュエーションがある。暴行魔をおびき出すために、女医が露わな格好をして街を徘徊する。それを見たある男が、お約束通り暗い街角で女医を襲う。その男の格好は、真犯人とまったく同じ黒ずくめ。もちろん靴も、例の特殊な靴。

 その男は女医と不良少女の返り討ちにあって捕まるのだが、黒マスクをはがしてみると、なんと暴行魔捜査班の責任者である警部。暴行魔を真似して女性を襲っていたというわけだ。なんともはやであるが、そのあとがもっとヒドイ。

 女医いわく「**警部っ、この靴どこで買ったの?、正直に言わないと、この事を上に報告するわよ!!」
 おひ!!(℃°
 もちろん**警部は靴の購入先を白状し?、そのまま無罪放免になるという・・・・。

ここまで安直だと感心するしかないが、いったいどういうタイトルの映画だったんだろう?

前へ 次へ 目次へ