Foundation stone 礎石 。
(1)麻雀の城壁
麻雀の技術というものは、城壁の一石みたいなものだ。遠くからみるとすごく立派な城壁でも、結局は一つ一つの石塊の積み重ね。それまでに培った各状況における判断力、これが一つ一つの石塊だ。そのときの状況をいかに判断し、一打、一打、打ち進めるか。それが積み重なって城壁(成績)として姿を現す。
この石塊、そばで見れば何の変哲もないものが多い。おまけに「親のリーチに勝負ナシ」と言ったかと思えば、「リーチが怖くて麻雀が打てるか」ともいう。「ドラは大切に」と言ったかと思えば、「ドラに振り回されるな」ともいう。これはいうなら城壁にも南向きもあれば北向きもあるようなものだ。
すなわちどの時点でどの石塊を選択し、どう打ち進めるかということ。つまり「知っている」ということと、実戦でそれをどう生かすか、という点は別問題。
とはいえそんな石塊も、存在自体を知らなければ城壁も築きようがない。そこでそんなあれこれを、思いつくままに書いてみる。