Tile colection 珍奇牌

     
(8)笹の葉古牌(牛骨製)


 やけに索子ばかりクローズアップしてあるが、これが売り。(笑)

 時代の流れの中で万子も筒子も索子も、それぞれにデザインが変化したが、もっとも変化が大きかったのが索子。紙牌の時代からさまざまなデザインが用いられたが、骨牌になってからもさまざまに変化した。その中で1920年代の一時期、中国でかなり製造されたのが、この笹の葉みたいなデザインの索子。
※箱は現在のモノ(この牌のオリジナル箱は、失われていた)



 全体が笹の葉みたいなデザインであるが、特に8索が普通のモノとは逆に真ん中が絞られたようなデザインになっているのが特徴。

 かなり製造されたといっても、もちろん通常のデザインのものより少量なので希少価値がある。そこでひょっとして骨董店でこのタイプの牌をみつけたら、買って損はない。値段としては、このクラスで35000円前後が相場か。

 ただ下図を見て分かる通り、このセットには花牌が無い。実は現存の笹の葉デザイン牌には、なぜか花牌が失われているモノが多い。そこで花牌も1聯(2座)揃ったセットであれば、少々値段が高くても狙い目。

 その花牌もいろいろあって、春夏秋冬/梅蘭菊竹なんてありふれたものではなくて、天女散華/恒娥奔月なんてものがついていれば、グンとグレードがあがる。おまけにそれに段箱がついて、さらにその段箱には名工の彫りが・・・・なんて事になるとン10万コースかも。(^-^;


 

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