中国麻将05・五門斉
「うーめんさい(五門斎?)」って名前の役満があるって聞いたことあるんですけど、
どんな感じの役なんでしょうか?
名前がカッチョイイので、是非アガってみたいと思ってるんですが(笑)
字は「五門斎」ではなく「五門斉」です。
麻雀語では“ウーメンサイ”ですが、中国語風発音では「ウーメンチー」。
現在の中国公式ルールにも採用されており、万子・筒子・索子・三元牌・風牌を全部使ったアガリで、
何が雀頭で何が順子・刻子になっても構いません。
別名を五族共和(ごぞくきょうわ=ウーツォーコンフー)といいます。 中国は漢民族+4つの少数民族から
成り立っています。そこで国旗は五星紅旗といって、赤地にデカい星一つと4つの少し小さい星が描か
れています(星が漢民族+4つの少数民族を表している)。
で 五族共和(みんな仲良くしよう)=万・筒・索・風牌・三元牌をみんな使う、というわけです。
また五族共和以外に、五福臨門(ウーフーリンメン)、五門全(ウーメンチャン)、斎十(チースー)、五彩繽紛(ウーサイピンフェン)
などの別名があります。
え〜と、五門斉の和了形ですが、対々和に限られるという記述を読んだ覚えがあるのですが.....?
あ、そういえば先月のオープン戦で「ロン、五門斉!5200」と申告したバカ者は私です(^-^;
すぐ「御免さい」と謝りましたか......寒....
香港で刊行された「麻雀法庭(著・簡而清」)という書物には次の形が例として示されています。
また最新(2002年6/30)の中国公式ルールブック(竹書房刊)には次の形が掲載されています。
しかし「麻将速成和全花祥打法」という書物には「万・筒・索・風牌・三元牌の5種類を全て含んだ役。
七対子も可」と出ています。そこで五門斉は、対々型に限定されないと思われます。
アホロートル 投稿日:2005/07/03(Sun)
アホロートルです。
また中麻について質問させてください。
五門斉という役なのですが、七対子とも複合するんでしょうか。
あさみ 投稿日:2005/07/04(Mon)
こんにちわ、アホロートルさん。
五門斉の「斉」は「揃える」とか「等しい」という意味の字です。西遊記で活躍する孫悟空が天上界と神仙と
バトルを繰り広げていた頃、斉天大聖と名乗っていました。これは「天帝に等しい大物」という意味です。
また「斉」は「整(せい)」に通じるので、「揃える」の意味もあります。
すなわち「万筒索風牌三元牌の5種が斉(ひと)しく揃っている」ので「五門斉」。そこでルール原理主義的
観点からは、「同種牌メンツが複数生じる七対子は不可」ということになります。
もともと中国の古典麻雀に七対子はありませんでした。当然この役ができた頃、七対子は想定外(-_-;
しかし後年 七対子が普及してから、某政治家が「自衛隊のいるところが非戦闘地域」....じゃなかった、
「とにかく5種揃っていればOK」と云いだし その解釈が普及しました。
そして上記のコラムにある「麻将速成和全花祥打法」という中国書にも「万・筒・索・風牌・三元牌の5種類を
含んだ役。七対子も可」とあります。中国全体でどうなっているか知りませんが、やはりこの二通りに分かれて
いるかもしれません。
では日本での中麻ルールはどうなっているかと云えば、やはりダメ派とOK派に分かれているようです。
どちらのルールでもトラブルは生じないので、事前に打ち合わせしておけば問題は生じません。
しかしこのままでは永久に相違が解消されません。そこでムサシは考えた(^0^;
中麻では七対子の4枚使いOKとなっています。そこで次のような統一ルールを提案。(^-^)
五門斉と七対子の複合可。ただし純粋の五門斉に限る。
ねことチクワの会 投稿日:2007/07/31(Tue)
フリーソフトに「なんとなく中国麻将」というものがあり、私はそれで勉強しています。
このソフトでは、七小対と五門斉が複合しません。公式中麻も各地で取り決めが異なる場合があるのでしょうか。
あさみ 投稿日:2007/08/01(Wed)
たしかに主催団体によって多少のルールの相違があるらと聞いています。
しかしσ(-_-)はどこにも参加していないので、団体による差の細かいところはよく知りません。
>このソフトでは、七小対と五門斉が複合しません。
前コラムでも述べたように、五門斉は「1雀頭4メンツ(計5セット)が異なる牌種」というのが基本です。
しかし七対子では必ず対子の1つか2つは牌種が重複します。
そこで本来の中麻では、七小対と五門斉が複合することはあり得ません。
その意味で「七小対と五門斉が複合しない」というそのソフトの設定は順当と云えます。
しかし公式中麻では4枚使いの七対子を認めています。そうなると下記のような形も可能です。
(A)これは確かに五門斉には違いありません。公式中麻で下記のような形でも七小対+五門斉と
認めるのは、その流れに沿っての解釈と思います。
(B)個人的には(A)は認めても(B)まで認めるのはどうかなと思いますが、
まぁ 考え方もさまざまということで....