今日は「麻雀の原理を探る(永松憲一・星雲社H13/9/26)」という本の話。著者は中国の易や仏教に強い関心があり、その易と麻雀との関係について考察したもの。非常に面白かったが、正直言ってこの本が奇書なのか珍書なのかよく分からない。とにかく非常にユニークな本であることだけは確かだ。
σ(-_-)は易だとか仏教には浅い知識しかない。ヘタな紹介をすると「内容を理解していない」と叱られかねない。ま、しかし多少の間違いは請・ご容赦ということで。
まず麻雀と仏教との関わりについて西遊記を例にとる。すなわち中国を出発した三蔵法師一行が天竺(インド)到着までが10万8千里。孫悟空の乗る釿斗雲の1回の飛距離も同じく10万8千里。これは数牌の108枚で表されているという。そして5角形の頂角は108度。そこで麻雀牌の万・筒・索・三元牌・風牌の5種類、および108枚という数字は、陰陽5行説や密教の5大説を反映しているとか。
天竺到着までは14年かかったが、これは麻雀のアガリ枚数で表されている。5角形の内角は72度、孫悟空も72の仙術を体得している。この72という数字を7と2に分けて乗じると14になる。これも麻雀のアガリ枚数で表されている。
帰りは雲に乗って4日で中国へ帰ってきたが、これは東南西北の4方位を表している。孫悟空が三蔵法師の弟子にならず、まだあちこちで暴れている頃、東海竜王、南海竜王、西海竜王、北海竜王などから宝物をぶん取ったが、これも麻雀の東南西北で表している。索子は陰を表し、筒子は陽を表す(たしかにはナントカ、 はナントカと云うわいな)。または密教の曼陀羅図を表し(図柄からゆくと、金剛界か)、は究極を表すという。
またバラバラの配牌をアガリという形に収斂(しゅうれん)させてゆくのは、熱力学におけるエントロピーの法則にも合致しているという。
最後にすごいと思ったのは、ゴルフと麻雀との関係。
ゴルフは9ホールX2の18ホールでプレーするが、この9ホールというのは数牌の1から9までを表す。この18ホールがアウトとインに分かれているのは陽と陰を表す。もちろんインが陰だ。パー72という数字は、5角形の内角、および孫悟空の仙術数と同じ。とうぜん7と2に分けて乗じると14で、アガリ枚数となる。
テイショットすると、みんなの球はバラバラの方角へ飛んで行く(陽)。しかし最後は同じカップにイン(陰)する。これもバラバラの配牌をアガリに収斂させてゆくエントロピーの法則に従っている、と言う。
う〜みゅ、麻雀はエントロピーの法則のゲームだったのか。。。最後まで目から鱗が落ちっぱなしの本だった。
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