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     (23)中国古典麻雀 和了役データ表


あさみ 投稿日:2009/08/13(Thu)
 麻雀はいまから150年ほど前、中国の江南地方において当時のさまざまな中国ゲームが融合して誕生した。しかし庶民ゲームとして誕生したこともあり、正式なルールブックと云うような書籍は存在しなかった。

 そこで当時のルールについては、わずかに残された当時の戦術書、あるいは麻雀が登場する当時の小説の記述から類推するしかない。その研究の成果が、榛原茂樹氏による「想定寧波規則」である。この幾多の書物の記述を基に記述された「想定寧波規則」は、我々 浅学の徒にとって唯一のよりどころとなっている。

 しかし今回 中国(上海)在住の麻雀研究家 ithinc さんが、中国 それも麻雀発祥の地に近いところに在住という地の利も生かし、当時の書籍の収集に努めて研究を重ね、古典麻雀のアガリ役について新鮮なデータ表を作成された。またこのデータ表の別ページには、データ作成の基となった書籍名や出版社情報なども明記されている。この実に貴重なデータ表が、今回 ithinc さんの了解を得て公開できる運びとなった。
 このデータ表は江湖の麻雀研究家にとって、あるいは今後 麻雀の歴史を考証する上で きわめて重要な資料となることは論を待たない。ぜひ参考にしてもらいたい。

 またithinc さんによれば 古典麻雀のルールについては研究途次であり、今後 新たな資料が発見されれば、その都度 データも改訂してゆくとのことである。

https://spreadsheets.google.com/pub?key=pwdk2YTfoEAZ0PEEKmQ3DPQ

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