Louis(ルイ)改めQoo(クゥ)との出会い

T.どうして2頭目?
  主人が自分の犬を欲しいと言い出した。ルナのハンドラーはわたしなので、主人の分の犬が足りないのだ。

U.犬種を決めるまで
  犬ならなんでもいいわけではない。
  本当はホワイトシェパードのオスが欲しいのだけど、ルナと違う血のオスが手に入るのはかなり先になりそうだった。
  たぶん3〜4年後。
  なので、他の犬種を探した。

  わたしたち夫婦は大型犬が好きだ。そして、あまりポピュラーではない犬。
  でも、ドッグスポーツをこなせる犬種となると、だいたい限られてしまう。
  とりあえず、ドッグカタログを見はじめた。
  見かけで気に入っても、訓練が入りづらかったりする犬種もある。

  わたしは、密かにベルジアン・シェパードに見当をつけていた。
  4種類(タービュレン・グローネンダール・マリノア・ラケノア)いる中でも真っ黒なグローネンダールが気に入っていた。
  その話をすると、主人は「白黒の犬を連れてるなんて変じゃないか」と言った。(お葬式みたいだって)
  しかたがないので、ターブはどうかと言ってみた。ターブにも何種類かの毛色がある。
  銀色っぽいシルバーや茶色が主体のマホガニーだ。マホガニーの方がポピュラーだ。
  で、やっぱり主人は珍しいシルバーの方がいいと言う。
  ネットで検索しても、シルバーはなかなか見つからなかった。

  ネッ友のM氏がターブのメスを2頭飼っているので、相談してみた。
  ターブは家庭犬としてもドッグスポーツをするにも適していると言う。
  そして、彼のメールの最後に運命を決めた文章が入っていた。
  彼の友人のところで、2週間ほど前にグローネンダールが生まれたと言うことだった。

  主人にグローネンダールを飼っている方のHPを見せてみた。
  真っ黒なので恐い印象もあるが、気品に満ちてゴージャスな印象も受ける。
  主人の気持ちがグローネンダールになった。
  その前に、HPにあったグロの仔犬を子供たちに見せてOKを取っていた。

V.どこから来るの?
  M氏にグローネンダールを検討している旨をメールしたが、彼が私のメールを読む前に
  千葉のアジリティー会場でお目にかかれ、話をすることができた。
  すると、彼はすぐに友人のU氏に連絡をとってくれた。
  そして、3月末のアジリティー競技会場でお会いすることとなった。
  パピーの両親を見せてもらうためだ。
  
  このとき、グローネンダールを飼うという気持ちは50%ほどだった。
  あとは、実際にWANたちを見て決めようと思っていた。
  電話で話した後、3日ほどしてU氏からメールが届いた。
  そのメールの最後に、これまた運命の1行があった。
  それは、彼のHPのURLである。
  どんな両親なのかと思い、そのURLをクリックした。
  コンテンツにパピーの成長記録(画像)があった。
  最初に目に飛び込んだのはパピーたちの誕生日だった。2003.2.8! エッ!!
  このとき、わたしの心では100%欲しいになった。
  なぜって?ルナの誕生日と同じだったからだ。主人に話したら、やっぱり飼うべきだという。

  すぐに、メスを1頭欲しいとメールを入れた。が、返信がなかなかこないので自宅へ電話をかけてみた。
  メスを欲しいが、メスは1頭しか生まれなかった。(ナント、オスは9頭)
  他の人に先を越されては大変だと思ってのことだったが、やっぱり先を越されていた。
  ただ、その方の場合は飼うかどうかの返答待ちで、飼えない場合のみ我が家に来る事になる。

  我が家でメスが欲しい理由はただひとつ。
  ルナがメスで避妊する予定もないので間違って交配されてはまずいためだ。
  オーナーさんにそのような話をすると、それほど神経質にならなくても大丈夫と言うことで、
  オスを迎え入れることに決定した。

  メスの名前しか考えていなかったので、考えなおさなくてはならない。


W.名前の由来
  今回もルナ同様、息子に考えさせた。
  いろいろ出たが、彼が現在夢中になっているゲームキャラクターのルイージから取って、
  ルイにした。つづりはLouis。

X.パピーに会う
  明日パピーを見に行くという3月29日の午前3時半、私の祖母が亡くなった。入院5日目のことだった。
  元気になって退院するものと思っていただけに、とても悲しかった。
  こんな時に不謹慎だが、パピー選びをどうしよう…。うちが選ばないと次の人に迷惑をかけてしまう。
  主人だけで選んでくる→息子が「僕も行く」→娘が「ゆうちゃんも行く」+「ママも一緒がいい」ということで、
  結局、家族全員で行ってしまった。

  U氏の家までおよそ2時間かかった。(途中休憩が結構時間をとる)
  まず、両親のアロンとメアリーに会った。
  メアリーは少し神経質になっているようで、吠えていたがすぐに慣れてくれた。
  アロンはとても人懐こくて、すぐに寄ってきてくれた。
  2頭とも、基本的には大人しいタイプだ。
  いよいよパピーとごたいめ〜ん。
  ご自宅の2階の2部屋を使ってパピーの部屋にしてあった。
  いたいた。まっ黒いかたまりが、あっちでコロコロこっちでモコモコ。
  もう、ぜ〜んぶ連れて帰りたかった。
  決定権は主人。彼がアジリティーに出るための子だからね。
  主人はU氏にいろいろ伺っていたが、一番大きい緑の紐を付けた子を選んだ。
  子供たちもなぜか「みどり〜、みどりがいい〜」と叫んでいる。
  かくして、みどり君が我が家の一員になった。

Y.ついにお迎え
  子供たちと向かえる日を指折り数えていた。
  当初、4月6日(日)を予定していたが、早く連れてきたくて、前日の5日に迎えに行った。
  パピー選びにしてもお迎えにしても、予定を変更してU氏にはとても迷惑をかけてしまった。
  当日は雨だった。
  すでに1頭はお迎えが来ていて、残り9頭。選んでから1週間経ったが、パピー同士でじゃれたりしている。
  トイレはきちんとトイレの場所へ行ってしている子が多い。
  ルイはどうかな〜。
  いろいろWAN談義に花を咲かせ、ルイを連れて帰路に着いた。
  ルナは酔わない体質らしいが、ルイは2度戻した。
  そして、30分くらい遠吠えのように吠えて、リアシートで眠り込んだ。

  これからのルイの成長がとても楽しみだ。

Z.改名
  さて、ルイは生後3ヶ月になった。すっかり名前も馴染んで可愛さも倍増した。
  ところが、ルイを呼んだり叱ったりすると、ルナが先に反応してしまう。どうやら「ル」と発しただけで、自分だと思うらしい。
  飼主の私たちもよく間違う。これでは、訓練しづらいし、紛らわしいということで、改名することにした。
  いろいろ案は出たが、Qoo(クゥ)に落ち着いた。どこかで聞いたことのあるなまえだけど、いいんだこれで。
  クゥに慣れるのにも少し日数がかかるかな。