IPアドレス関連

◆ IPアドレスとは

 IPアドレスとは、通信を行うための住所のような役割を果たします。 知ってると思いますが、IPアドレスは、IPv4 と IPv6 の2つあり、問題ではそれぞれの特徴を問うような問題が多いです。

IPv4 ・・・ 32Bit( 8 × 4 ) のデータ長で表現し、ホストアドレス部とネットワークアドレス部に分かれているのが特徴です。
またIPアドレス枯渇問題の対策として、プライベートアドレスという特殊なアドレスがあります。

IPv6 ・・・ 128Bit( 8 × 4 ) のデータ長で表現しているのが特徴です。ホストアドレス部とネットワークアドレス部という概念が無くなりました。


 ブロードキャストや、IPマルチキャストとかは、基本や応用には出題されていないようです。 ( NW とかには出題されいるみたいですが・・・)

◆ プライベートアドレス

 IPアドレス枯渇問題の対策として、企業や団体、家庭などが自由に付与しても良いアドレスの事です。 IPv4 のみの機能です。ただし、インターネットに直接接続してはいけません。
 使用して良いアドレスも下の様に決まっています。

クラス 使用して良いIPアドレス
クラスA 10.0.0.0 〜 10.255.255.255(先頭ビット 0 で始まる値)
クラスB 172.16.0.0 〜 172.16.255.255(先頭ビット 10 で始まる値)
クラスC 192.168.0.0 〜 192.168.255.255(先頭ビット 110 で始まる値)
クラスD 224.0.0.0 〜 239.255.255.255(先頭ビット 1110 で始まる値)


 ランクDのみマルチキャスト要として使われるそうです。

◆ グローバルアドレス

 インターネットに直接接続するためのIPアドレスです。 JPNIC という機関が管理しているため、勝手に設定はできません。(通常はプロバイダーが間に入って管理してくれます。)

◆ NAT と NAPT

 Network Address (Port) Translation の略で、IPv4 の関連でグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを相互変換する機能です。 NAPT になるとIPアドレスだけではなく、ポートまで変換してくれます。 市販のルーターなどがこの機能を持っています。イメージ的には下の様な感じです。



 過去問題では、NAPTについて問われています。

◆ サブネットマスク

 これも IPv4 の関連です。IPアドレスから、ネットワークアドレス部とホスト部を割り出すために使用します。
割り出し方は以下の例の通りです。

 192.168.0.1/255.255.255.0

これを全部2進数に変換します。

 IPアドレス:11000000.10101000.00000000.00000001
 サブネットマスク:11111111.11111111.11111111.00000000

 この2つを論理積した結果がネットワークアドレスです。

11000000.10101000.00000000.00000001
11111111.11111111.11111111.00000000

11000000.10101000.00000000.00000000


 つまり、192.168.0.0 がネットワークアドレスという事になります。
 サブネットマスクの 0 の部分(上では太字)がホスト部という事になります。
 ちなみに 192.168.0.1/24 はサブネットマスクが左先頭から24ビットまでは 1 という意味です。


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