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◆ 信頼性設計

 障害対策をどう設計するか、またシステムに障害が出た場合、その後の動作をどうするかなどの設計についての説明です。

フールプルーフ ・・・ どんな操作でも誤動作しないという設計の事をいいます。 人がパニック状態に陥って誤動作をしないように、複数の手順を踏まないと実行できないようにする事を言います。

フェールセーフ ・・・ システム障害時に、常に安全側のシステムに固定する設計です。 例で言えば列車の信号トラブルの発生時に、とりあえず赤信号にするという手法です。

フェールソフト ・・・ システムの一部に障害が発生した場合、障害箇所を切り離して縮退運転で運用する事(機能は低下する)を言います。 例で言うならジェット機のエンジンが1つ故障しても、飛行はできるというものです。

フォールバック ・・・ 2つの同じ機構をもつシステムで、1つの機構が障害が出た場合、もう1つの正常な機構だけでシステムを運用するという手法です。 上のフェールソフトと違うのは、機能は低下しません。
RAID1(ミラーリング)みたいな設計を言います。

フォールト
アボイダンス
・・・ システムの部品の安全性を高め、絶対に故障しないとという事を目指した設計の事をいいます。 例で言うなら人工衛星とかです。

フォールト
トレランス
・・・ システムを構成する部品を多重化にし並行に運用することによって、例え一部が故障しても運用は継続できるという手法です。 ・・・とかいても、上のフォールバックと何が違うのかと言いますと、 タイヤで表面の下に、更に硬いタイヤの層がある(ランフラットタイヤと言うらしいです・・・)タイヤで、表面のタイヤがパンクしても走行は可能だという事。

 紛らわしいですが、フォールトトレラン(トレランではない)という言葉がありますが、意味は障害が発生してもシステムは稼動状態にする。 という事なので、フェールソフトとかもこれにあたるそうです。

◆ 信頼性設計(主に機器類の設置とか)

 今度は、機器類の設置についてです。

デュアル
システム
・・・ システムの信頼を高める方式で、同じシステムを持つ機器を2つ用意する事システム構成をいいます。 片方が障害発生したら、もう片方でシステムを継続させます。 そしてもう1つの役割が、機器2つを並行に処理させ、その処理の結果を常に照合して動作が正しいかお互いチェックします。

デュプレックスシステム ・・・ やはり上と同じように同じシステムを持つ機器を2つ用意する事と、片方が障害発生したら、もう片方でシステムを継続させるところまでは同じです。 違うところは並行処理で処理はせず、もう1つは待機系として障害が出た時のみ動作します。
また待機の仕方にも種類があり、下の様な感じです。

 コールドスタンバイ…電源も入っておらず、ただ保管している状態です。
 ウォームスタンバイ…電源は入っているけど、業務ソフトは動作させていない状態です。(普段は他の用途に使われていたりします。)稼動機のデータの移行作業が伴う場合があります。
 ホットスタンバイ…電源は入って業務ソフトは動作している状態です。データの同期が取れているため、即に切り替え可能な状態が可能な事を言います。


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