システム設計について

◆ 設計からテスト、運用までの流れ図

 下の図が、計画から設計、製造、テスト、運用までの流れ図です。簡単ですけど順番は覚えておきましょう。 (午後の試験で出題されたりします。)


 上記は、開発工程のV字モデルと呼ばれたりします。場所によっては名前が違う場合がありますので注意しましょう。 たとえば ソフトウェアテストは単体テストと言われたり、システム結合が結合テストと言われたりしています。


◆ 情報システム

 企業や組織の、どんなシステムを設計するのかを方針、またシステムの方向性についてです。
 下の3種類を押さえておきましょう。

EIP ・・・ Enterprise Information Portal の略です。 社内の情報を効率的に利用する手法の1つで、社内のバラバラになった情報をまとめてポータルサイトを作り統一的なアクセス手段を提供する事です。
基本は、WebサーバーとDBサーバーを使用して提供する事が多いようです。

ERP ・・・ Enterprise Resource Planning の略です。 企業や組織のリソース(人、物、金、情報などの資源)を管理して有効活用し、経営の効率化を図る事を言います。 基本は情報システムの入れ替えが伴うものと考えましょう。

EAI ・・・ Enterprise Application Integration の略です。 ERP と似て企業や組織のリソース(人、物、金、情報などの資源)を管理して有効活用し、経営の効率化を図る事が目的ですが、 EAI は、既存のシステムを使用して有効活用を考えます。 例えば、汎用機とWindowsサーバーの間のデータ変換を行うリレーサーバーなどを核に、システムの再利用を行います。


◆ DFD

Data Flow Diagram の略で、システム間のデータの流れを示す図。 データを発生・吸収・処理・蓄積するシステムの間を、データの流れを示す矢印で表します。 一般的には書き方は発生・吸収(データ)が長方形で、処理(プロセス)を円で、蓄積(ファイル)を二重線で表示しますが、 要は業務のデータの流れを視覚的に表現できれば良いみたいです。
 下が DFD の例です。



 過去問題では、DFD の意味を問うものCASEツールを併せて出題されたりします。 もちらんシステム化計画(基本計画)にあたるものなので上級CASEツールになります。
 CASEツールについては、下で記述します。


◆ CASEツール

 システム開発支援ツールと開発方法論の統合し、システム開発作業の効率化を目的としているツールの事を言います。 問題として上の DFD と併せて上流CASEとは何かと?という問題ぐらいなので、上流CASEツールと下流CASEツールの区別の仕方だけ押さえておきましょう。

 下が区別の仕方ですけど、基本は設計が上流で、それ以外のプログラムやテストが下流と思えば大丈夫です。 V字モデルの折り返し地点を境にしていると言ってもいいようです。

基本計画 上流CASE
外部設計
内部設計
プログラム設計
プログラミング 下流CASE
テスト
運用・保守


◆ トップダウンとボトムアップ

 設計戦略の1つで、システムを計画し設計する際に用いる手法の1つです。

 トップダウンは、ユーザーの要求と現状を分析し、まずシステム全体を設計して、その後システムの個々の詳細を決めていく手法です。 最終的には実装ができるまで詳細化していきます。 主に新規システムの設計に行われます。

 それに対してボトムダウンは、ユーザーの要求と現状を分析し、最初からシステムの個々の詳細も決めていきます。 その個々のシステムを1つにまとめてシステム全体を作っていく手法です。 主に既存のシステムの改善に行われます。


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