平成19年10月6日(土)午後3時から、わしかぜ係留岸壁にて故・副隊長を偲ぶ会が行われました。
当日は天候に恵まれ、暖かな秋の青空がどこまでも高く澄み渡っておりました。
隊長以下、隊員、故人と親交のあった方々が一人ずつ、特設の祭壇に真白い菊の花を献花し、ご冥福を祈りました。
夕方近くとなり、港の風がきらきらと黄金(こがね)色に輝く頃まで、祭壇を囲みながら故人を偲びました。
午後5時、会場を移動しておときが行われました。
隊長の挨拶に引き続き、献杯をいたしました。故人の好きだった曲が途切れることなく流れるなか、地味な作業を率先してコツコツとなさっていた姿、ずば抜けて明晰な判断力、豪快で、朗らかな笑顔!!など思い出が語られ、いつまでも尽きることなく惜しまれました。
あまりにも突然で、痛いお別れです。
思い出話のふとした合い間、心のなかに、痛みとか、悲しみと違った、ぽっかりと空いた穴みたいなものに気づきました。ものすごく大きな、空っぽです。
これは、祈りを繰り返すなかで、故人を偲ぶことでしか埋められないのかもしれません。また、ずっと埋まることがないかもしれません。もしかしたら、埋める必要もないのかもしれません。
ただ、この穴みたいなものは、経験をともにした証であることに間違いありません。
したがって、私たちはこれに気づくたびに、寂しさだけでなく、副隊長が人生で発揮した、あの溢れるばかりの力と情で、私たちをいつでも見守り、導いてくれるという、実感がもたらされる日が来るのではないでしょうか。
これは、たとえば私たちの航路をつねに照らす、まさに灯台のような存在なのかもしれません。
いつかこの日が訪れることを心より信じています。
ありがとうございました。ご冥福を心よりお祈りいたします。
平成19年10月7日
NPO新潟海難救助隊事務局
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