春季救命胴衣着用キャンペーン及び操船訓練 (粟島)

2007/5/3〜4


 5月3日午前8時新潟港を出港、操船訓練、キャンペーン活動のため粟島へと向かいました。晴天ながら、往路はうねりが強く残っておりました。航行中は各隊員が運行に関わる諸訓練を実施しました。 午前10時半、粟島港に着岸しました。その際、着岸時の係留訓練、ロープワーク、また、本イベントに参加した他艇の安全でスピーデな係留など、何度も行いました。
 一方、女性参加者はその頃入港のフェリー歓迎イベントなどに参加させていただきました。
 粟島名物わっぱ汁と、隊員が持ち合ったおにぎりや、おいなりを食べ、午後は自由時間です。
 女性隊員、参加者は役場からレンタル自転車を借りて、島を廻りました。体力の確認と、海の美しさを見て廻るなどの想いからでした。
 男性隊員は休憩、散歩、釣りなどをしたり、また、荷物の整理、午前中の航海訓練の確認などしておりました。
 ある隊員から、海保の118は徐々に知るところになってきていると、島の漁師さんの話をしていました。海保や水難救済会などのPR小冊子、チラシ、グッズなどによる関係機関の各啓蒙の取り組みが浸透してきているのだと、思われました。うれしいのは、そうしたグッズなどを大切にしているということでした。
 午後5時夕食です。20余名の参加者に島の漁師さんや、知人も交わり、楽しく、意義ある意見交換がなされました。また、島の観光イベントに新潟からボランテア参加された10名ほどの方々とも意見交換の機会があり、隊員2名が参加させていただきました。みな、自身のできることで他の役に立ちたいのだなと、思われました。私たちの活動も、島のこうした観光イベントボランテアも、今後一層発展していってもらいたいという想いがいたしました。
 
 2日目はキャンペーン兼ねて、野外調理実習です。イベント参加の20余名に加え、島内外の方がこれに参加してくださいました。調理実習は皆で協力して行うという点では航海訓練と共通していますが、私は一味違った意義があるように思われます。和気藹々な雰囲気での実習のなかで、意外な特技を持っている隊員がいたりといった発見があり、相互理解や、親睦に連なるといったことかもしれません。

 午後1時頃、突風が時折吹き始め、海面は三角波が目立ち始めました。本来の予定では、午後3時頃に出港予定でしたが、安全の帰港のため、早めに出港しようと、隊長より指示があり、一同協力のもと、出港準備を行いました。
 島の方々に見送られるなか、わしかぜ229は出港。お互い、姿が見えなくなるまで、手を振ったりしました。
 三角波で大きく左右にローリングしたり、前後のピッチングすることもありましたが、安定航行を続け、午後3時半新潟港帰港。皆で、荷物の整理、船体の真水による洗浄などを行い、一泊二日の訓練を終了いたしました。

 皆さん、おつかれさまでした!!


 島の皆さん、本当にありがとうございました!!

 こうした経験ができるから、海の活動がやめられない、日常生活にもはりがもてるとつぶやく隊員の言葉が印象的でした。

 粟島港着岸
図.粟島港着岸



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