2002 FIFA WORLD CUP KOREA JAPAN
カメルーン 対 サウジアラビア 観戦記
2002.6.6 18:00 kick off 埼玉スタジアム2002


地元で世界のスーパープレーが観戦出来る!!

2002年5月31日、ついにワールドカップが始まった。恐らく国内でワールドカップを生観戦出来ることは二度と無いだろうから、何としてもチケットを手に入れたい。開催地住民販売枠で当選した私どもは本当に運が良いほうで、1年以上前の2001年春頃より繰り広げられたチケット争奪騒動は、悲しい事に今現在も続いている。

このチケットを手に入れる事がどんなに大変だったのか、英国の某会社は分かっているのだろうか? 警備の為、大回りでスタジアムに向かう。あまりにも大げさすぎないか?

普通だと埼スタまで自転車で30分くらいだが、W杯開催日はスタジアム周辺が立ち入り禁止になるので、指定された場所に自転車を置き、10分くらいかけて徒歩でスタジアムに向かう。
試合開始まで2時間以上もあるのにさすがはW杯、すでに多くの観客が集まってきている。席がホームのカメルーン側だったので、民族衣装に身を包んだカメルーンのサポーター達もなにやらドンドコやらかしている。

待ちに待った世界のサッカーが今目の前で繰り広げられようとしている。 中津江村騒動とエムボマの影響もあり、スタジアムはどちらかと言えばカメルーン支持が多い。

待ちに待ったこの瞬間 18:00 kick off!!

心配された入場時の荷物チェック等もレッズ戦と変わりなく、いよいよスタジアム内へ。席はメイン側2Fのややカメルーン寄り。選手の表情までは見られないが、全体の動きを見るのはまぁまぁの席だ。
グッズ売り場を冷やかすと、カメルーン関連のグッズはすでに売り切れ。あの騒動以来、カメルーン人気は本物になったようだ。ビールを買い込み試合開始に備えていると、両チームがアップの為ピッチに姿を見せる。スタジアム全体が徐々に盛り上がってくるのが分かる。

選手入場。こちらまで気持ちが高ぶってくるのが分かる。いよいよ始まるんだ!! 18:00キックオフ。1年以上前から待ち続けたシーンがいま目の前で・・。感激。

17:50分すぎ、両チームのイレブンがいつもの音楽が流れる中ピッチに現れると、盛り上がりは最高潮へ。両国国家斉唱、写真撮影の後、18:00丁度に本当に目の前で開始のホイッスルが鳴る。この場に居られた幸せに感無量。
何かと話題の多いカメルーンと前の試合で大敗したサウジアラビア、どちらかと言えばカメルーンに分があるが、始まってみるとなかなかどうしてサウジも頑張っている。最初に惜しいチャンスをつかんだのはサウジの方だ。

大敗したドイツ戦とは見違えるようにプレスをかけて、攻めて来るサウジ。でも決定力が・・。 徐々に攻め込んでくるカメルーン。ココ一番の瞬発力は見事なものだ。

ドイツ戦での8失点でどうなる事かと思われたサウジも、この試合ではプレスも効き、よくボールを追いかけている。最初のチャンスはサウジの方で、右からのクロスにドンピシャのヘッド。枠にいかなかったが、一気にスタジアムが盛り上がる。
その後も一進一退の攻防が続き、ハラハラドキドキ手に汗握る展開に一喜一憂する。身体能力ではカメルーンの方が有利だが、日本も苦しめられた中東の雄、サウジも負けてはいない。0−0のまま前半終了。

均衡を破ったのはカメルーンのエース・エトーのシュート。DF裏に抜け出し、見事なゴール。 試合はそのまま1−0でカメルーンの勝利。サウジも頑張ったのだが、あと一歩及ばなかった。

記念すべきシュートはカメルーンのエトー!!

後半が始まっても前半と同じような展開が続く。どちらでもよいので、そろそろゴールシーンが見たい。出来ればカメルーンにゴールを決めてもらい、あのコーナーフラッグ周りでの”踊り”を見せてもらいたい。
その思いが通じたのか、カメルーンのエースストライカー・エトーがスルーパスにうまく対応し、冷静にGKをかわしたシュートがネットを揺らす。期待していた”踊り”は無かったが、選手・コーチ・スタッフ全員が喜びで爆発している。

終了後のスタジアム出口で大騒ぎのカメルーンサポーター。相変わらず賑やかだ。 なんと、バスの前で太鼓をたたいて勝利の舞い。試合中もずーと踊っていた。パワフルだ。

試合はそのまま1−0でカメルーンの勝利。あっという間の90分だった。地元で開催される世界のサッカー、そのために1年以上も前から準備してようやく今日の観戦が実現した。
陽気なカメルーンサポーター達はどこでも大人気。試合開始前、試合中、試合終了後もずぅーーと踊っていた。写真撮影にも気軽に応じてくれる。普段アフリカの人たちとふれあう事など全く無い私達は、とても貴重な経験をさせてもらえたような気がする。

大会は1/3の日程が終了し、各試合の結果に一喜一憂の毎日。テレビの前にくぎ付け状態で、肩が凝ってしょうがない。フランス・ポルトガル・イタリア等強豪国の負け、韓国の初勝利、ロスタイムの同点など興奮しまくり。決勝まで体がもつのだろうか?。