11月24日(土) 対 名古屋グランパス戦 駒場観戦記


トゥットが超決定的なシュートをはずす。
3月10日に始まったJ1リーグも、あっという間に最終節になってしまった。J2から這い上がってきたレッズにとっては、いろいろと出入の多い年になってしまったが、どうにか残留も決め、3年ぶりの緊張感の無い?最終節を迎える。

それでもサポの出足は今まで以上に早く、朝7時に並びに行った時点ですでに長蛇の列となっている。開門すると案の定椅子席の空きなど無く、立ち見までいっぱい状態だったのだが、ウロウロするうちに運良く椅子席の空きが出てやっと落ち着く。試合の方も同じようにラッキーな展開になれば・・。

午後2時キックオフ。開始後はプレスも効いていい展開に持っていけるのだが、最後の決定力が無く惜しいチャンスをつぶしていく。トゥット・永井・アリソンの3人の連携がうまくはまっていて、見ていてワクワクする。あとは点を取るだけだ!!。

最近の永井はなぜかゴールに嫌われているようで、今日も惜しいシュートが何本もあったのだが、キーパーにはじかれたりクロスバーにあたったりと、どうしてもゴールを上げる事が出来ない。1本でれば楽になるのだろうが・・。ガンバレ永井!!。

永井のシュートは今日も決まらず。
試合が落ち着くにつれて、やや名古屋ペースになってくる。低い位置からDFの背後へいや〜なボールを出して、危ない場面を何度も作っていた。かろうじてDFやGKがはじき、事なきを得るのだが何度ヒヤヒヤさせられた事だろう。

そんなムードの中、前半ロスタイムに名古屋のお株を奪うべく、山田の2列目からの飛び出しがチャンスを生み、相手DFにあたるというラッキーなゴールが決まり1−0でハーフタイムへ。いやーいい時間だった。

後半開始後も名古屋がボールを支配する事が多く、ハラハラドキドキの連続だったのだが、西部のファインセーブもあり、何とか押さえ込む。しかし、この流れを何とかしなくては・・。

その後、トゥットがDFとキーパーをかわしながら打ったシュートが入らず、永井もDFをかわして打ったシュートはクロスバーの上と、なかなかゴールが決まらない。そして、この雰囲気を変えるために背番号9がピッチに向かって来る・・。

入って1分、9番は約2万人の前で結果を出す。
ピッチに入る前から福田コールがおき、永井と交代して駒場のピッチに立った時はすべての目が福田に向けられる。また、それに応えてくれるのがミスターレッズ、福田正博なのだ。

相手のミスを逃す事無くゴール前へ駆け上がり、絶妙のタイミングでトゥットへパス。それを折り返して最後は福田がきちんとゴール右隅へ強烈にシュート!!。入って1分、きちんと結果を出してくれる。

最近は引退説や移籍説など、なにかと周辺が慌ただしいが、やはり駒場のサポーターは皆福田が好きなのだ。10年間、一緒に歩んできた福田には特別の思いがある。レッズ=福田であり、それ以上でもそれ以下でもない。

終わって見れば、2−0の完封勝利。2nd初の完封というのは少々恥ずかしいことだが、天皇杯に向けていい形でリーグを終わる事が出来た。最終戦勝利の法則は今年も健在だった。

お疲れのベテラン2人。
今シーズンもレッズは忙しかった。選手の出入りが頻繁に行われ、監督までもが変わり、2度としないと思っていたJ1残留争いにまた加わった。また、埼玉スタジアム2002が完成し、6万のサポーターが集まった。

いつも話題には事欠かないレッズだが、優勝争いなどの浮いた話は今年も一切無し。まだ天皇杯が残ってはいるが、やはりリーグ戦で勝たなくては・・。鹿島や磐田だけでサッカーをされても全く面白くない。我々は、優勝争いでワクワクハラハラしたいのだ!!。

来シーズンのスタッフ・選手はどうなるのだかまだわからないが、いずれにしても、勝ちを取りに行けるチームを作って欲しい。もう残留争いはこりごりだ。