2月25日(日) インターナショナル フレンドリーマッチ
対 ロサンゼルス ギャラクシー戦 駒場観戦記
両チームのマスコット。試合日のレディアは珍しい。
J1復帰から3ヶ月ちょっと、昨年の天皇杯4回戦でセレッソ大阪に敗れて以来の駒場での試合。新体制になって初めて我々の前で見せてくれるプレーはどんなものなのか?。期待と不安が半々の中、駒場へと出かける。メジャーリーグサッカーの強者、ロサンゼルスギャラクシーを迎えてのプレシーズンマッチ、現段階でのチームレベルを判断するのには、十分過ぎるほどの対戦相手だ。あまり知られてはいないが、LAギャラクシーは、今夏の世界クラブ選手権に出場するチームで、アメリカ代表選手を7名もかかえている強豪なのである。
午後1時、強風の中キックオフ。さて、どんな戦いを見せてくれるのか。DFラインの中に井原がいる。FWにはトゥットがいる。伸二(小野)はケガで出場していないが、豪華?なメンバーだ。システムは4−4−2。
スローなペースで試合が進む。お互い遠慮しているのか、あまり前へボールを繋げようとしない。最初に仕掛けたのはレッズの方で、岡野が抜け出しDFと重なりながらもシュート!!。惜しくもサイドネットを揺らす。その後もまたもや岡野が見せてくれる。ゴール前に右サイドで受け取ったボールを、中央へ移動しながら強烈なミドルシュート!!。これも、惜しくもキーパーにはじかれ得点ならず。
岡野の強烈なミドルシュート!!
どーした岡野?!。なんか動きがいいぞ。先発で出てくるだけあって、調子がいいのだろう。いままでのようなスーパーサブ卒業宣言か?。ただ、前半はこの2本のシュートくらいで、他にこれと言った見所は無かったような気がする。逆に、DFラインの不安定さが結構目立った感じだった。DFラインでボールを回すと、とーっても不安な気持ちになるのは、私だけでは無かったようで、周りもDFラインでの不安定さを結構気にしていたようだ。
攻撃パターンも単調で、パス交換もあまり見られなかった。DFから一気にFWへとフィードするつまらない攻撃が多々見られ、やはり、伸二がいないと・・と思わせる展開だった。
前半はそのまま終了。気温と同じくお寒い内容にチョットがっかり。これでは昨年と比較しても、あまり変化が見えてこない。いくらプレシーズンマッチとは言っても、もう少しワクワクさせてくれても損はしないだろうに。後半に期待。
後半が始まると、前半よりは少し動きがよくなってきたようで、時折、「おぉー」と思わせるプレーが出てくる。そして、待望の先制点が助っ人トゥットの足から生まれる。
トゥットの先制点。CKからのセットプレー。
新外国人アドリアーノの蹴ったコーナーキックを、トゥットがフリーの状態で蹴り込み先制点!!。冷え切った体にようやく血が流れはじめたような感じだ。でも、いままでだとすぐに同点に追いつかれるパターンだったのだが、井原もいるし、DF中心に練習をしてきたのだから、安心して見ていられる・・・はずだった。先制点からわずか2分後、あっさりと同点とされてしまう。サイドのスペースからDFの裏をつかれ、あっと言う間の同点劇。うちが弱いのか、相手がうまいのか。
気を取り直しプレー再開。ここで、相次いでルーキーを投入する。まず最初に新入団の渡辺(つくば大)がピッチに登場すると、縦横無尽に動き回り、一気に流れを引き戻す。見ていて気持ちのいいプレーだ。
続いて同じくルーキーの田中(帝京高)が投入され、期待通りのドリブルを見せてくれる。そして、自分がドリブルで持っていったボールを、ゴール前でトゥットにパスし、それを豪快に蹴り込んで追加点を上げる。結局、これが決勝点となり、幸先よく勝利で試合を終えることができた。
後半は、人が変わったかと思えるほどいいプレーが見られた。期待通りのトゥットが点を決め、新人2人もいい動きを見せ大いにアピールした。課題はまだまだあるのだろうが、あと2週間、修正する所は修正し、きちっと開幕に間に合わせて欲しい。そして、我々をワクワクさせるような試合をいっぱい見せて欲しい。
たのみますよ、チッタ監督!!。