2月23日(土) 高滝湖・ワカサギ釣り
データ 天候:晴れ 気温:3〜10℃超 潮周り:−− 実釣:6:50〜13:30 満潮 -- 干潮 -- ポイント:高滝湖・C−1ロープ 釣果 ワカサギ(7〜12センチ) 110匹
何も今日”春一番”が吹かなくてもいいじゃないか・・・ その男の言い分はこうだった。「いやぁ・・・分かってはいたんですがね、風が強くなるってことは。でもね、天気予報では午後からだと言ってたし、この時期にしては暖かいみたいだし・・・。高滝湖のワカサギ釣りは2/29まで。行くしかなかったんですよ・・・」
まだ暗い、でもちょっとだけ上空が明るみを帯びてきた千葉県はとある湖の小屋の前にその男はいた。「本当に暖かいな」ぼそっとつぶやいた男の目の前に、何故だか主のいないクーラーボックスだけが並んでいる。男も同じように自分のクーラーボックスを置いて準備を始めた・・・これから起こりうる惨劇も知らずに・・・。
受付が始まる前に初老の男が言った。「今日は風が強くなるようです。遠くへは行かないで下さい!!」。ふっ、こんなに暖かく、風も全く無い絶好のコンディションなのにそんな事を言われても・・・。はやる心をおさえながら受付を済ませると、その男はボートに飛び乗った。
ご主人様の代わりに番をするクーラーボックスたち。 「遠くへは行かないで下さい!!」・・・守ってやろうじゃないか。向かったのは目の前にある釣りポイント・C−1ロープ。情報では毎日のようにいい釣果が出ている。すぐに竿やら仕掛けをセットして仕掛けを落とす。この瞬間がたまらない。誘いを入れてみる・・・反応なし。
あれ?普通すぐにアタリが出るはずでは?。毎日数百匹も釣れているのに?。しつこく誘いをかけてやるものの反応が返ってこない。どうしたワカサギ。まだ眠っているのか?。急遽2本目の竿を準備して本日は二刀流で立ち向かう事になってしまった。
しばらくしてようやく竿先に反応があり、キラキラと輝くワカサギが姿を見せた。「ホッ」とすると同時に「さあ続け」と攻め込む。が、今日は何だかのりが悪いようで、その後もポツリポツリと拾い釣りをするような状態だ。団体様はいらっしゃらないのか?。
開始2時間で40匹弱!!。「まいったな」こんなの高滝湖じゃない!!。周りもだいたい同じようなペースか。初心者ぽい人はもっと釣れてないようだ。さらに追い討ちをかけるように、風がそよそよ・・・鏡のような湖面も小さいが波立ちはじめる。
管理人がマイクで「風が出てきました。遠く(橋の方)に行っている人は、今のうちに桟橋の近くに戻ってきてください」と繰り返し呼びかけている。この時点(9時頃)ではまだまだ釣りをするのに支障の出るような風では無かった。この時点では・・・。
さてここからが我慢の釣り。10時頃になると全くといっていいほどアタリが無くなってしまった。30分に1匹くらいのペースに落ち込む一方で風はどんどん強くなり、湖面もザワザワ・・・。とうとう沖合いのボートに撤収命令まで出てしまった。桟橋に移動しようかと思ったが、撤収してきた人たちで桟橋釣りもほぼ満員状態。
我慢しながらの釣りを続けた11時頃、「もう帰ろうか」と弱気になりかけた気持ちを救ってくれたのは1匹のワカサギだった。久々釣れたワカサギは何と一番上の針に掛かっているではないか。「もしや」と思い、置竿の方のタナを変えてやると一荷で釣れてきた。
その後はそのタナにあわせて入れ食いとはいかないまでも、楽しい釣りが再開できた。が、同時に風も威力を増してきて、沖合いは白波が立ちボートは揺れる揺れる・・・。波がボートのヘチに当たって水しぶきを被るようになってきた。高滝湖はロープに係留して釣るのでいいのだが、これがアンカー式だったらぐるぐる揺られて釣りどころではなかったはずだ。前に行った山中湖がそうだった。
釣り始め時。鏡のような湖面。 噂の桟橋係留釣り。まだほとんど無風状態。 少し湖面にさざなみがでるが、まだまだ平気。 沖から戻ってきた人で桟橋が混みはじめる。 沖合いは白波が立ち始め、ボートも揺れる。 奥の竹林、しなってるの分かりますか?。 ほぼ限界。エサ付け替えも出来ない状態に。 完全な台風状態。風速10m以上かな。 結局周囲がほとんど撤収してしまった1時半くらいまで粘ってみたが、さすがに限界。まだまだアタリはあるのだが100匹を超えたのでこちらも終了。最後はエサ変えも出来ないような状況だった。よかった、目の前が桟橋で・・・。
何とも冴えないワカサギ釣りになってしまったが、春一番の吹き荒れる中、100匹越えたので自分なりには良しとしておこう。来年は大会出場目指して精進しなくては。
帰りの道中、車からの景色にまた唖然。町中が砂煙?で黄土色に。市原あたりでは雨も降り出す始末。何だったんだ、今日の天気は・・・。
苦労して釣り上げたワカサギ。サイズはまあまあ。