7月8日(土) 大洗港 豆アジ・シリヤケイカ釣り

データ
天候:曇り/晴れ  気温:26℃  潮周り:中潮  実釣:一日中
満潮 15:53  干潮 7:59/19:44(大洗)  ポイント:大洗港内
釣果 豆アジ いっぱい シリヤケイカ 2杯

今年の常磐の海は何かが違う!?

「常磐の海で、それも陸っぱりでイカ釣り?、聞いたことねえなぁ・・・」確かに今までは関東地区では陸っぱりのイカ釣りといえば房総や伊豆しか頭に浮かんでこない。そのほかでは前に一度東京湾でシリヤケイカ祭りになったくらいだろう(私の乏しい釣り情報では)。

ところが、その「シリヤケイカ」祭りが何と常磐で起こっているらしい。最初この情報を目にしたのは「鹿嶋港で豆アジが沢山釣れている・・・」と言う、いつもの小物釣り師の釣り心をくすぐるような情報を目にした時だ。「シリヤケイカ、鹿島にもいるんだ・・・」当然東京湾なんかよりは住み心地がいいに決まっているのだが、ほとんどというか遊び程度でしかエギを投げた事が無い小物釣り師にとっては、とても新鮮な情報だった。

鹿嶋港・・・行くしかない!!と決めて安いエギも購入し、準備を進めていた所に”お宝情報”が・・・。「大洗や日立でも祭りが起こっている」と茨城在住のBooさんより写真つきの投稿が・・・。さらに大好きな豆アジも釣れているとの事。イカよりも早くこの情報にのってしまった小物釣り師は早速Booさんへメール。さらに詳しい情報をいただき、豆アジ・シリヤケイカ=大洗港と洗脳?されてしまう(笑)。

まぁ今までにシリヤケイカならずともすべての”イカ”と名の付くものを釣った事も無い小物釣り師にとっては、メインはあくまで”豆アジ”。イカは「釣れればいいなぁ」的な存在で天気の心配もほぼ無くなった大洗港へ。

金曜夜に出発し、現地大洗港に到着したのは真夜中1時半ころ。教えていただいたポイントを覗くと・・・いるいる、沢山の釣り人が。ただ、この方たちはイカではなく投げ釣りがメインのようで、サビキ釣りをしている人はほんの数人だけ。その中で発電機持参で灯りをあてて小物を狙っている方は豆アジ・イワシが面白いように釣れている。

普段ならおふとんに入る時間なのだが、この状態を見て仮眠できる釣り好きはいない?だろう。早速準備をして釣り場へ。お隣のわずかなスペースに入れてもらい、灯りのおこぼれを頂きながら釣り開始。時は草木も眠る丑三つ時、だが、釣りバカと食欲旺盛な小魚達は目がランラン!!。豆アジが欲しいので底近くを狙うものの貪欲なイワシはおかまいなしに食いついてくる。

それでもイワシ交じって待望の豆アジがポツポツと上がって来る。サイズは5〜10センチとほんとに豆アジだ。そんなやつでも5号ウキを沈める力は持っている。順調に数を伸ばして久々大漁の予感・・・と思っていたら、お隣さんが帰り支度をしているではないか!!。「灯りだけ置いていって・・・」と無理なお願いを心の中で祈りつつ灯りが消える前に1匹でも多く釣っておこうとフル回転。・・・が、発電機の音が消えると共に、あたりが真っ暗に・・・。ウキにケミを付けてこれからは孤独と暗闇との戦いに・・・。

昼間のポイント。ベテラン・ファミリー入り乱れて?大賑わい。 日が昇ると地元「イカ師」が大集合。皆さん同じような仕掛けで釣ってました。

うっすらと周囲が明るくなってくると一人また一人と地元「イカ釣りおじさん」達がやって来て、独自?のスッテ+エサ巻きテーラの4本仕掛けを海に投げ込んでイカのアタリを待っている。こちらもアジ釣りは終了し、仕掛けを「イカ仕様」にチェンジして、にわかイカ釣り師に変身!!。仕掛けは途中地元釣具屋で購入したエサ巻きテーラ2段仕様で、イワシと先程釣れたばかりの豆アジを付けて投入。

当然このような釣りは初めてな訳で釣り方からアタリまで分からない事だらけ。そういう時は聞くに限る・・・とお隣のおじさんに精一杯の笑顔で話しかけてノウハウをチョットづつ聞き出していく。そうこうしているうちに、ベテランさん達にシリヤケイカがヒットして見事に釣り上げていく。話しかけたお隣さんにもヒット!!。見事に引き抜きゲットされました。こちらは・・・指をくわえて羨望のまなざしを送るのみ・・・。

途中Booさんよりメールが(今日は日立沖堤に渡られていました)。Booさんも見事にシリヤケイカをゲットされている。ますます窮地に追い込まれる小物釣り師・・・1杯を夢見て・・・。

その時、奇跡は起こった!!(プロジェクトX風に)。なにやらウキの動きがピコピコと普段と違い微妙に動く。「もしや!?」と祈る思いであわせてみると、ズシッと重い感じが。上げてくるとな、なんとイカが付いている!!。半分パニックになりながら抜き上げのタイミングを計っていると、水面でプシューと一発墨を吐かれグイッと竿を絞り込む。「逃げられた・・・」と思っていたが、まだイカはエサを放してはいなかった!!。「せーの」で思い切って引き抜くと埠頭の上にシリヤケイカがゴロン!!。「やったー!!」「つれたー!!」ここでも半パニック状態に。

お隣さんにもほめていただき大満足の一瞬。すぐにバケツに入れず、少しづつ水をかけながら墨を吐かせていく・・・という釣ってからの”技”まで伝授してもらい至福の時間を過ごす。すぐにBooさんにもメール(すいません、興奮状態で送ってしまって・・・)。これで今日の釣りはいつ止めてもいい・・・。

生涯初のイカ(シリヤケイカ)。グルメなイカはアジがお好きのようでした。 吐かせた墨の跡。これでもかと言うくらい墨を吐き続ける。

どうやらイカも群れで回遊しているらしく、回ってくればポツポツと上がるのだがその間隔は結構長い。待ちの釣りだ。ウキに注意しながらエギも投げてみるが、こちらは不発。眠気も忘れてイカ釣りに熱中するのだが、なかなか次がこない。まぁ1杯釣れただけでもいいので・・・と思っていたところへ、先程と同じような微妙な変化がウキに出る。「エイッ」とあわせると重みが・・・。「よっしゃぁ!!、2杯目!!」と思ったのもつかの間、フッと軽くなり、見るとイカがエサから離れている・・・が未練たらしくエサを見ているので、もう一度仕掛けを下ろしてみるとエサをつついているようで、ウキがピコピコ。

再度あわせを入れるとズッと重みを感じ完全にのったようだ。こうして2杯目は釣りあげられた。まさか2杯も釣るとは・・・完全なビギナーズラックだが、それでも嬉しい。情報をいただいたBooさん、ありがとうございました。

だが、ここで満足して帰るのは素人釣りオヤジ。小物釣り師は豆アジを追加しようと夜に備えて港内でお昼寝。潮風が心地よく、またイカが釣れた満足感もあり爆睡状態でしばし仮眠。目が覚めた後、港内を散歩し釣果チェック。投げでハゼやメゴチ、それに木ッ葉ガレイなど。

その後夕マズメから昨晩と同じポイントに入り込んで豆アジを追加!!。夜の10時ころまで頑張って豆アジとシリヤケイカ、大・大満足の大洗釣行になりました。シリヤケイカはもう終盤とのこと。何とかお祭りに間に合ってよかったよかった。

今年の常磐はなんだか期待が持てそう。ここ数年不調だった北茨城の平潟港のアジ釣りも久々釣れるかな?。

久々の大漁!!。この写真は午前中までの釣果で、この後夜から豆アジを追加し、夕飯のおかずには十分すぎる数を確保しました。