暗峠への道2nd


2012年4月29日(日)晴れ

携帯のアラームで朝7時頃に起き、洗濯物を取り込み顔を洗い朝ご飯を食べに行きました。
トコトコと歩き適当に近くの定食屋で、ジャンボトンカツ定食を美味しく完食。
(写真撮ったつもりが撮れてなかったです(><))

ホテルに戻り軽く一眠りし、準備をして12時30分頃にいよいよ、
日本一の激坂「暗峠(大阪側)」へ向け出発〜!!

走り始めて直ぐに昨日の疲れが残っているのかなぁ〜と思いきや、
新車のお蔭か身体は軽く、脚もクルクルと良く回り、むしろ絶好調♪

順調に走る事30分、暗峠(くらがりとうげ)ヒルクライムスタート地点に到着です。

暗峠(大阪側)基本データ
標高差・401m 距離・2.4km 平均斜度・17% 最高斜度・28.1%(37%?)

この道、これでも国道308号なんですが…あまりの凄さから別名「酷道」とも言われています。
因みにこの暗峠(大阪側)、数多くの自転車乗りやクライマー達の挑戦を蹴散らしてきた伝説的な峠で、
足を1回も付かずに登りきる事が出来れば、胸を張って「クライマー」と言っても良いでしょう。

さて、スタート地点で軽くストレッチし、
いよいよ「見習いクライマー」から「クライマー」になる為の挑戦スタートです!!

左右を民家に囲まれいる中、
スタートからいきなりの激坂ですが、今までにもこれ位の坂は何度も登った事があるのでまだ大丈夫です。
ギヤはセカンド(2番目に軽いギヤ)、シッティングで一定のリズムで民家の間を縫うように登ります。

この酷道308号、車の通りが多いので車が来ない事を祈りながら登っていると…
お休み処発見、ここから傾斜がキツクなり暗峠との死闘の始まりです。

お休み処の横を通り過ぎると、ここから傾斜・路面状態もさることながら、
所々この様な溝が道路を斜めに横断していて、容赦なく精神力・体力・脚力を奪っていきます。

流石にこのままのギヤではキツイので、ギヤを一番軽いローに入れます。
登り始めてまだ3分の1位なのに既に、全身汗まみれです。

段々と傾斜もキツクなる中、シッティングからダンシングに切り替え息を切らしながら登ります。
いつもよりサドルの先端の方に座る超前乗り、下ハンを持ってダンシングしたりと、
色々とポジションを変え必死の思いで半分近く登り既に余裕など微塵も無く。

このままでは敗北すると思い。
これだけはプライドが許さなくてどうしても、どうしてもやりたくなかったんですが……
最終手段の蛇行を使う事に。
(この蛇行ですが、登山等で使われているテクニックの1つで坂道を斜めにジグザグに登る事で傾斜を緩くし、
時間と距離は掛かりますが楽に登れます。)



この蛇行普通の坂で使う分には特に問題無いんですが、この暗峠で使う時に注意しないといけないのは、
勾配が急過ぎる為、切り返しの際にペダルが地面に当たってしまう事が有るからです。

何人かのサイクリスト達が途中で休んでいたり、押しながら登っていてその横を通り過ぎ、
半分を越えた頃切り返しの際にフロントタイヤがスリップしてしまい、
ここで思わず足を付いてしまいました…
(写真のコーナーを曲がって直ぐの所で)

息を整えていると、下山して来ていた地元のおっちゃんに声を掛けられ、一緒に下山する事にしました。
世間話をしながら下り、話を聞いているとこのおっちゃん、山を8時間も歩いていたそうです。
途中でおっちゃんと別れ、自分はスタート地点へ。

1回目の挑戦は敢え無く失敗。気を取り直し2回・3回・4回と挑戦しましたが、
毎回3分の1も行かない内に車に邪魔され、やり直しを余儀なくされてしまいました。

流石に体力・脚力共に限界に近くなってきたので、
この5回目の挑戦でダメだったら今回は諦めようと決め、目を閉じ深呼吸をしながら精神統一する事数分。
いざ、ラストチャレンジです!!
今までのダメージは大きく、最初からインナー×ロー+蛇行で登ります。
また、ダンシングは多様出来ない為、シッティングメインです。

ダンシングが多様出来ないのが功を奏したのか、今までよりも無駄な力を使わず登れ、
足を付いた所もクリアし順調に頂上を目指します。

全身汗ビショビショ、息もハア、ハアいいながら。
容赦なく襲い掛かってくる勾配・溝・路面と死闘を繰り広げ。

時折り緩くなる勾配で足を休め。
(緩いと言っても大野城前の坂・足助の赤鳥居前半部分クラスです。)
勾配がキツク、シッティングでは無理な勾配ではダンシングで一気にクリアし。

現実逃避を繰り返しながら汗をポタポタと垂らしながら登り。
全体の3分の2が過ぎると勾配も少し(雀の涙程)緩くなってきて。

そして、車に殆んど邪魔される事も無く頂上が間近に……

頂上の前の坂を、持てる全ての力を振り絞り、ダンシング+ケイデンスを60上げ一気に登りきります。
頂上は石畳になっているので、こけない様に必死バランスを取りながら遂に……遂に……
日本一の激坂『制覇』です!!!

ゴール後、自転車を壁に立てかけ、その場で仰向けにぶっ倒れ日本一の激坂制覇の余韻に浸りました(^^)
改めて自分の力のみで登ってきて頂上から見る格別の景色、
重量に逆らって登りきった達成感が有るから、ヒルクライムは楽しいですね♪

倒れる事数分、何とか起き上がり記念写真を撮っていると後から「写真撮りましょうか?」と言う声が、
振り向くと登山に来ていたご夫婦が親切にも写真を撮ってくれるとの事。
お言葉に甘えて記念写真を撮って貰いました。
ご夫婦にお礼を言い、頂上にある峠の茶屋「すえひろ。」へ。

いい感じの席に座り伝説のあずきコーヒーを注文♪

時間は15時30分頃、お昼ご飯を食べてなかったのでガッツリ食べたい気持ちを抑え、
ぜんざいも一緒に注文しちゃいました(^^)
待つ事数分、あずきコーヒー&ぜんざいの登場です♪

茶屋のおばちゃんが言うには、まずコーヒーを半分位飲み、
半分位飲んだらスプーンで下に溜まっているあずきと一緒に飲むと良いよとの事。

ぜんざいも甘過ぎず美味しく、あずきコーヒーもほんのりと甘くあずきとの相性も良く、
大変美味しかったです(^^)
サイクリングノートが有ったので、記念に書き込んでおばちゃんに挨拶して写真を撮りながら下山です。
途中、民家の人が作った野菜が売っていました。



登板タイム・29分16秒07
スピード
Max・15.7km
Avg・5.4km
ケイデンス
Max・98
Avg・33
距離・2.65km(蛇行した為少し距離が伸びました。)

ホテルに戻り、お風呂に入り軽く散歩しつつ、近くに有った鉄板焼屋で晩御飯を美味しく完食。
コンビニで食後のデザートのアイスと朝ご飯を買い込みホテルに帰宅。
帰宅後アイスを食べ、明日の準備をして直ぐに就寝です。
続く。