富山から山に入る事にした。剣・立山も考えたが1ヶ月前に水晶岳の山頂から
見た黒部五郎岳が印象に残り薬師岳と合わせて縦走にする。
金曜夜、上野発の「北陸」に乗り高崎まで酒を飲んで、その後寝る。トイレのために
起きると、ちょうど土合駅通過中だった。
再び目が覚めると日本海沿いを走っていた。横になって寝れたので睡眠バッチリ！
特に列車の写真は撮らなかったので代わりに個室の鍵富山駅から予約してあった折立行きの直通バスに乗る。
特急北陸・急行能登・高速バスから乗り換えた人がほとんど、ちょうど二人掛けの
椅子に一人づつだった。かなり年期の入ったバスだったが有峰口から折立までの
道がものすごく狭くて砂利道などが有るため新しい車両は使えないのだろう
折立には予定より15分ほど早く到着する。支度をして早々に出発するが、同じ
バスに乗ってた人たちは、みんなのんびりしていた。
折立 奥が登り口最初は急登で展望もないので黙々と登り1時間ちょっとで三角点に到着する。
ゆっくり朝飯を食べたかったが団体さんがいっぱいだったので止めにする。
徐々に周りが開けて振り返ると有峰湖が見える。木道と石畳の道を登ると所々に
ベンチがあった。途中から太郎平小屋が見えたが結構距離がある。
太郎平小屋小屋から薬師岳の方へ向かって一旦下るとテント場があり適当な場所でテント設営
テントの管理小屋に行ってみるが、まだ誰もいなかったので休憩したあと薬師岳に
向かって出発！サブザックだけなので身が軽くなる。1時間ほどで薬師岳山荘に着き
さらに40分で山頂に到着する。
雲が多いながらも日本海まで見えて大展望でした。
薬師岳山頂テントまで戻ると管理小屋が開いていたのでテントの受付をする。ビールも売って
いる。日没近くなると雨が降り出したのでそのまま寝てしまった。
薬師峠のテント場翌朝5時に出発の予定だったけど風がやや強くテント撤収に手間取り15分遅れの
出発となる。太郎平小屋まで戻り北ノ俣岳へ登る、途中から雨が降り始め北ノ俣岳
山頂に着いた時はすごい風と雨、頂標に「引き返すなら今のうち」と書いてあるが
先へ進む。ここからさきは、なだらかな稜線歩きになる雨も止みカッパを脱ぐ。
同じくらいの時間に太郎平小屋を出発した人と抜きつ抜かれつ歩き黒部五郎を
目指す。周りは晴れているのに黒部五郎岳のみ雲が掛かり山頂が見えない。
「雲よ取れてくれ〜」と願いながら最後の登りに、急登急登で山頂に着くが結局
雲の中でした。
黒部五郎山頂カールルートで五郎のカールへ降りる。川が流れて「これが黒部川の源流？」
など考えながら岩ゴロゴロ中を歩く。
五郎のカール黒部五郎小舎はカールの中に有るのだと思っていたが、歩けど歩けど小屋が
見えない。かなり距離があった。樹林帯を抜けると小屋が現れて昼食にする。
出発時に買ったパンをザックから出すと思いっきり潰れていた。
黒部五郎小舎周りの人に行き先を尋ねると、半数が三俣山荘で半数が双六小屋だった。
時間的に大丈夫そうなので予定通り双六小屋へ向かう。
ここからは急登でヘロヘロになる、
黒部五郎岳から500m降りて黒部五郎小舎から三俣蓮華岳まで再び500m登る。
今回の縦走の中でこれが一番大変だった。途中からまた雨が降り出して本降りに
なる。三俣蓮華岳山頂からは1ヶ月前の裏銀座縦走の時に通った道、2度目の道
なので歩いていて気がラクでした。雨がすごいので今回も双六岳には登らずに
中道を通り双六小屋へ向かう。
双六小屋が見え、テント場に複数のテントが張ってあったが、雨風が強かったので
根性がなくなり小屋泊に変更！自炊する気もなくなり一泊二食付きにする。
夕食は天ぷらフライなど豪華でした。
食事後、太郎平小屋から前後して歩いてきた千葉から来た人に焼酎をいただく
鹿児島の結構いい焼酎らしく美味かった。食堂から「ヨーデル食べ放題」が
聞こえてきたので行ってみると、リピート山中さんのコンサートをやっていた。
結構面白かった。
翌日は雨、風も強い、新穂高までの辛抱なのでカッパを着て6時に出発する。
まともな食事と、まともな布団で寝たせいか体調はOK！前回苦労した弓折岳
までの登りも難なくクリアして後は下りのみ、我慢できずにわさび平小屋で
ビールを飲んで時間を費やしてしまい新穂高温泉に着くとバスが発車直後だった。
平湯温泉にバスで行き、バスターミナル三階にある「笠の湯」に入る。
バスで松本まで出てスーパーあずさで帰る。
後半雨で苦労したが今回も楽しい縦走でした。双六小屋は結構良かった！