悪沢岳 3141m 2012年7月27日
赤石岳 3120m 2012年7月27日

前夜、新東名高速を新静岡インターで降り県道27号線の狭い山道を延々と走り井川へ
さらに進み畑薙ダム横にある臨時駐車場へ到着する。新静岡インターから2時間ほどでした。

車内で仮眠するもののよく眠れず朝になる。
東海フォレストの椹島行きバスは8時出発なのでかなり余裕があるが、1時間半ほど
前から列が出来始めたので慌てて準備をして自分も列に並ぶ。
駐車場入口

バスが2台来た、比較的前の方に並んでいたので1台目のバスに乗ることが出来た。
バス乗車前に宿泊料金の3000円分を前払いする。
砂利道をバスに揺られて約1時間ほど、ようやく椹島に到着する。
椹島ロッジ

トイレなどを済ませて早々に出発する。椹島ロッジの奥にある登山道を少し登ると
一旦車道に出るので上流方向へ進むと橋があり手前を左へ曲がると本格的に
登山道が始まる。さらに進んでつり橋を渡ると登りが始まる。
つり橋を渡る

千枚小屋までの間では、この近辺がいちばん急登だったような気がします。
登り切ると一旦下りになり、下りきるとその先は延々と続く登りになります。

途中何回か車道と交差するのと清水平・見晴台・駒鳥池が千枚小屋までの
間にありますが、それ以外は樹林帯の展望無し道はしっかりしていて歩き易い
ものの変化が全く無い登山道を標高差1500mほど登ります。
歩いていて飽きてしまい、なかなか辛い登りでした。
1か所だけある階段
あと15分

千枚小屋に到着すると入り口に張り紙があり「本日は宿泊160人の予定」と
書かれてありました。聞くと団体が3組入っていて、それだけでかなりの人数に
なっているようです。そして宿泊の受付をすると新品の千枚小屋ではなく
月光荘という別館に割り当てられました。
新しい千枚小屋

この月光荘、入り口の扉が開閉の際にガラガラと音がするタイプで、誰かが
出入りする度にその音がします、おかげで一晩中その音がしてよく眠れず
けっきょく朝になってしまいました。
これが月光荘

二日目、千枚小屋で普通に食事をして出発する。
今日も朝からいい天気で富士山もきれいに見えます。

千枚岳を目指して歩き始めると20分ほどで森林限界を超えて見晴らしが良くなります。
これから登る悪沢岳や赤石岳もばっちり見えました。
千枚岳に到着してひと休み、まだ時間が早いので少し風が冷たく感じますが
気持ちいいです。
千枚岳
悪沢岳
谷を挟んで赤石岳

少しだけ下ったあとは悪沢岳に向かって標高差300m弱の登りになります。
標高は上がってますが体調は良く、それほど苦しい登りではありませんでした。
そして、国内第6位の高峰である悪沢岳(荒川東岳)に到着。
悪沢岳に到着

天気が良いので周辺の山はもちろん乗鞍や御岳、北アルプスの槍や穂高、そして
後立山の方までハッキリ見えました。

休憩もしたので先へ進むべく中岳の方を見ると、同じ目線に中岳の山頂が見えますが
その手前に大きな谷間があります。一旦下って登り返す事になりますね。
これから向かう中岳

悪沢岳から鞍部まではかなりの急斜面を下ります、部分的には危険なところもあり
慎重に降りました。登り返しの道は比較的良かったです。

登り切ると避難小屋が現れ、そのすぐ先に山頂がありました。
中岳の避難小屋
中岳山頂

いちおう前岳にも行くべく分岐にザックをデポして往復します。たいして時間は
掛かりませんでした。
前岳山頂

次は荒川小屋を目指して下って行きます。
途中に大きなお花畑がありシナノキンバイ・ハクサンイチゲ・ミヤマキンボウゲが
咲き乱れていました。
花がいっぱい

さらに下ると水場があり冷たい水を調達する事が出来ました。南アルプスは比較的
水が豊富で助かります。

荒川小屋に到着し昼食にする。
荒川小屋

次は大聖寺平を経由して赤石岳に向かいます。
大聖寺平までは緩やかな登りで比較的楽です。
大聖寺平までは緩やか

大聖寺平で少しだけ休憩して出発、ここから小赤石岳までは疲れが出ているので
かなり辛い登りとなりました。少し歩いて立ち止まって休憩を繰り返しヘロヘロに
なりながらどうにか登りきりました。
これから登る急斜面

ここから先は小さな登り下りを繰り返し、赤石岳手前で急な登りになります。
この稜線で雷鳥を見ました、子供を沢山連れて登山道を横切って行きました。
雷鳥の子供
雷鳥の親子

赤石岳山頂に到着する。かなり疲れていたので長めの休憩になりました。
昼を回っているので雲が湧いてしまい残念ながら展望は得られませんでした。
赤石岳山頂

本日の最終目的地である赤石小屋に向けて出発する。
稜線の分岐から下り始める、かなりの急降下で高度を落として行きます。
そして樹林帯に入ると斜面をトラバースする道になるのですが、微妙な登り返しが
何度もありここまでの疲れも加わってバテバテ、オマケに雷も鳴り始めて雲行きも
怪しくなってきたのですが足が前に進まず苦労しました。

どうにか雨に降られず赤石小屋に到着する。
受付だけ済ませて、すぐに飲んだビールが最高にうまかった。
赤石小屋

前日の千枚小屋と違って良く眠れました。

三日目、今日は椹島まで3時間半の下りのみです。
疲れが溜まって膝も痛くなり始めたので慎重に下りましたが、3時間くらいで
椹島に到着しました。

椹島ロッジの売店で赤石小屋の領収書を見せてバスの整理券をもらう、
バスの出発時間は10:30なので1時間以上周辺をフラフラしてました。
ここでバスの整理券をもらう

バスで畑薙ダムの駐車場へ戻り、白樺荘の風呂に入って帰る。
天気が良かったので、大変だったけど楽しい山歩きになりました。

コースとタイム

7月26日
椹島 8:30
小石下 10:10(10分休憩)
見晴台 12:10
千枚小屋 13:55
7月27日
千枚小屋 5:30
千枚岳 6:10(5分休憩)
悪沢岳 7:30(10分休憩)
中岳 8:45(10分休憩)
荒川小屋 10:15(20分休憩)
大聖寺平 11:00(10分休憩)
赤石岳 12:55(25分休憩)
赤石小屋 15:40
7月28日
赤石小屋 6:00
椹島 8:45

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